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Kindle Paperwhiteを買う

Kindle PaperwhiteとKobo touch
入院直前にKindle Paperwhite(Wi-Fiモデル)を購入しました。電子書籍リーダーはKobo touchを持っているのですが、Koboの不満に耐えかねたのが実際のところです。ストアの品揃えは正直どっちもどっちでまだまだだなあと思いますが、Kindleを買って満足しました。今日はKobo touchと比較しながらレビューしてみます。

画面の質がいい

Kindle Paperwhiteの画面を見ると本当にきれいだなあと思います。Kindleの解像度は758×1024。一方のKobo touchは600×800ですから当然なのですが、文字がくっきりとしています。Koboでは標準の明朝フォントが解像度の低さでかすれたような感じになっていたので、青キン明朝を入れていました。

またe-inkの宿命である残像ですが、Kindle Paperwhiteではほとんどありません。Kobo touchが割りとすごい残像だったので、結構感動します。漫画なども読みやすくなっています。

やっぱりライトがあるといい

暗闇でも本が読めるKobo touchにはライトが内蔵されていないので、暗闇では本を読むことができません。消灯時間が過ぎて明かりをつけるのもはばかられる中では、やっぱりKindleのライトがすこぶるよかった。明るさは24段階あって、すごく明るくもできるのですが、ぼくはいつも3~4くらい。日中はいらないし、夜間でもそれくらいの明るさで十分です。

反応がいい

Kobo touchは反応がにぶいことがあって、タッチしたつもりがページがめくれなかったとか、キーボードの文字が出てこないとか、あげくの果てにあれこれ操作していると固まることがありました。そんなときは裏にピンを差し込んで泣く泣くリセットするのですが、すこぶる読書感をそがれるものです。Kindleは反応がたいへんよく、画像ファイルの書き換えも比較すると早いように思います。

本が買いたくなるストア

最初に書いたようにストアの品揃えはどっちもどっちですが、さすがはAmazonだけあってなぜだか本を買う気にさせられます。これはユーザーレビューが見られるのも大きいかなと思いました。ユーザーレビューの上手い人は本当に上手いんですよね。対する楽天では、普通の商品と違い電子ブックはたいへんあっさりした紹介と星によるレビューだけなので、どんな本なのかあんまりよくわからなかったりします。プレビューも本によってはなかったりしますし。

ストアで検索してみるまた検索性の違いも大きいです。例えば山本周五郎の本が読みたいとしましょう。そうするとAmazonでは検索すると関連書籍やレビューが表示され、作者名山本周五郎のリンクがついています。これによって、山本周五郎の他の本へも簡単に飛ぶことができます。かたや楽天では、関連書籍の表示もなく作者へのリンクもありません。他の書籍を表示させるにはまた検索に戻らなくてはならないのです。これではKobo単体から電子書籍を買う気が萎えてしまうというものです。

ざっとKobo touchと比較してこんなところが良かった、という記事を書いてみました。おかげさまで入院中には大変お世話になったKindle Paperwhiteにも、独自フォーマットしか読めなかったり、拡張スロットがないなどのデメリットもあります。そのへんはまたあらためて書いてみようかと思います。

kobo touch 雑感


kobo touchという電子ブックリーダーが楽天から発売されました。7,980円という戦略的な価格に加え、事前予約でポイントバックが或るということにつられて、ぼくも買ってみました。電子ペーパーの端末ははじめてですが、表示はまあこんな感じかなとも思います。各所に上がったレビューでもまずまずの評価みたいですね。

しかし、セットアップにはPCが必ず必要で、しかもセットアップのために専用ソフトウエアもサイトからダウンロードする必要があるなど、この手の電子機器に慣れていない人に簡単に使ってもらえるという点では今ひとつという感じもします。このような電子書籍は本が読みたいけれど、タブレットなどを買うまでもない程度の人に広く使ってもらえることが重要なのではないでしょうか。

肝心の電子書籍の品揃えですが、現時点では貧弱な感じもします。サイトの検索方法もどうもわかりにくい。品揃えが貧弱な状態では著者名や書籍名で検索するよりもジャンル別に探していくことが多いのですが、ジャンルもバラバラな感じです。例えばSF・ファンタジーで検索すると池波正太郎の鬼平犯科帳が出てきたりします(おいおい)。

やたら英語の書籍がヒットするのですが、ここは素直に日本語の本だけをフィルターしたいです。フィルターすると日本語書籍の貧弱さが一層際立つからでしょうか…。

選んだ本を今はかわないけれどとりあえずチェックしたりお気に入りにしておきたいということもあるのですが、これもできたりできなかったりします。どうもなんか書店の使い方がよくわからない感じではあります。

プレビュー(立ち読み)もできない状態で買うのは勇気がいるものですが、ともかくも一冊買ってみました。これはPC上のソフトウエアでもkobo本体でも買うことができます。書籍を買ってみて思ったのは、よくも悪くも楽天というサービスにしっかり紐付けされているということです。

本を買えばポイントが貰えますし、今まで持っている楽天ポイントを書籍代にあてることもできます。これは普段から楽天でよく買い物をする人にとってはなかなか嬉しい。今までも電子書籍を扱うお店でポイントバックはありますが、電子書籍専門店ですから、たいていは本を買ってもらったポイントは本を買うことでしか消費できません。ところが楽天ポイントはいろんなものと交換ができるわけで、本を買って得たポイントを食品に使ったり、その逆もできるので使い勝手がいいように思いました。

逆に楽天ポイントとしっかり紐付けされているので、基本的にこの端末は本人以外は使いにくいということもあるかもしれません。楽天のサイトには「大切な人へのプレゼント」なんて書いてありますが、ちょっと難しいかなとも思いました。

書店の品揃えや検索のしやすさはこれから改良されていくものと期待してはいますが、「新しい読書の楽しみ方」を提案できているかどうかはまだちょっと疑問。これからの充実に期待します。