新年の大雪は峠を越え少しずつ減ってきています。しかし、依然道路は悪い状態で自動車での通行は難しくなっているようです。また大雪での爪痕が少しずつあらわになってきました。わが家では、藤棚も崩れ、木もぽっきり根本から折れてしまいました。街路樹の木も枝が折れてしまっています。
また、未だに停電が続いていたり、道路が渋滞していたりするところもあり本当にお見舞い申し上げます。
元日は深夜からの仕事が結局一日中続き、自分のことで精一杯だったのですが、一晩明けて落ち着いてみるといろいろと考えさせられました。
今回の大雪は鳥取県、島根県東部を中心に大きな被害をもたらしています。これは台風や地震によるものと同じようなインパクトの災害ではないでしょうか。しかしそれにしてはテレビ、新聞といったマスコミからの情報が非常に少ないのが印象に残ります。
お正月に重なったのも不幸ではありますが、テレビは華やかな特別番組が流されているばかりで、定時のニュースでやっと災害情報が流れる程度。新聞は元日のものはようやく届きましたが、2日は休刊日でもあり、地元新聞社のサイトも12月31日で時間がとまっているようです。
確かに正月で人員が不足したり、運送状況が悪いということはありますが、こういうときこそ地元の情報源として、マスコミの力が最大限に発揮できるチャンスだったのではないかと思います。テレビならば災害情報を継続して本放送のテロップで流すこともできたでしょうし、新聞社でも、発行ができないのならばインターネットサイトで災害情報ページを作って、公共機関の情報へのリンクを張るくらいはできたのではないでしょうか。
一方twitterでは大雪情報がたくさんの人の手によって共有されました。#sanin_snowというハッシュタグには、情報の公開や、救助要請や、情報を求める人たちの声が集まっています。これらは雑然とした情報であるのが難点ですが、情報に飢えている人たちにとってよりどころとなっています。
既存マスコミにとっては信頼を勝ち取る千載一遇のチャンスを逃したように思えてなりません。マスコミの端くれに存在している人間としては痛恨の雪だったように思います。