27日にライトハウスライブラリーで行われた、視覚障害の方のためのパソコン教室のお手伝いに行ってきました。
今回のテーマはYouTubeの動画検索をするというもの。ん、ちょっと待って。動画サイトのYouTubeを目が見えないのに使うの?と最初は思いました。しかしけっこう検索したいという要望はあるようです。たとえ動画は見ることができないとしても、YouTubeは音楽のPVや演奏会の模様などもありますから、耳で楽しむことはできるんですね。そういえば、人気歌手の曲を音だけ配信しているようなサイトは他にあまりないです。
で、そういう方が使おうと思ってYouTubeのサイトに行くと、これが実に不便なわけです。目の見えない方は読み上げソフトを使ってPCを操るのですが、再生ボタンやシークバーなんて出てきてもこれが選択できない。サイトには行けるわけですが、そこから先がつまずくのですね。
そこで今回はAccessible Interface to YouTubeという読み上げソフトにも対応しているサイトを使って、本家YouTubeに行くことなくYouTubeを楽しもうという講座でした。なるほどこういうサイトもあるんだなあと勉強になったと同時に、Webのアクセシビリティということをあらためて考えさせられました。
ぼくは午前中、大阪からいらっしゃった全盲の中村さん(@blindnm)の横についていたのですが、ばりばりPCを使いこなされる方でほとんど何もアドバイスすることもなく、楽しく雑談。そのほかの方もみなさんキーボードショートカットを使いこなしてPC情報ツールとしてしっかり活用されています。
あと今回の講座はUSTREMを使って配信もされました。こうしてUSTREMを使えば、全国の視覚障害の方が受講できるばかりでなく、健常者の方にも参加していただいていろいろなアドバイスを受けることができるので、たいへんよい試みだと思います。当日の録画はこちら(http://www.ustream.tv/recorded/13589252)。
ぼくがライトハウスライブラリーのお手伝いをしたのは3回目になるのかな。いつ参加しても勉強になるし、視覚障害の方にとってもインターネットがかかせないインフラなんだということを認識させられます。ぼくたち健常者は、ともすれば目の見えない方には、手を引いてあげればいいじゃないか、やってあげればいいじゃないかと思いがちですが、そうじゃないんですよね。かわりにやってあげるんじゃなくて、誰もがそれを使えるのが当たり前のようになる、そういう社会になるよう力をそそぐべきだと思います。
ライトハウスライブラリーでは、見学とかサポートの方を募集していらっしゃるようですので、参加してみたいという方はコンタクトをとってみてはいかがでしょうか。盲導犬にも会えるかもしれませんよ(^_^)。