第1クール第3日 散歩

橋をくぐる堀川遊覧船
未明に最後まで残っていたソルデム3Aの点滴が終わり、針も腕から外されました。強制的に身体に入っていた水分もなくなったので、尿量も次第に落ち着いてきました。ただ主治医の先生からは、なるべく経口で水分を摂るように言われています。

骨髄抑制などはしばらく経過しないと起こってこないそうですが、吐き気は数日のうちに現れるかもしれないと言われています。昨日のアロキシという吐き気止めの薬は長時間効果があるそうですが、薬の効き目が薄れる明日、明後日あたりに症状が出るかどうかが心配です。

今のところ吐き気などはなく、今日は三食とも完食できました。まずご飯の匂いにむせるようになると食べられなくなるのは、以前の経験でわかっているのでいつも確かめながら食べています。

点滴スタンドを引っ張って歩かなくても良くなったので、久しぶりに外に出て病院のまわりを散歩しました。

昨日まではいい天気で連日真夏のような暑さだったそうですが、今日は雲が多く気温はそれほどでもないけれど、湿度があるせいか蒸し蒸しした感じでした。

今の病棟の北側、旧病棟があったところは今は公園になっていますが、先月まではなかったベンチがいくつか置かれていました。公園をとりまくように道路がぐるりを巡っていて気が付かなかったのですが、東側の細い道路と堀川の間もちょっとした公園になっています。

そこにはベンチが三つほど置かれていて、後ろはコンクリートの壁になっており、まわりに植栽もしてあり、目の前の堀は堀川遊覧船のコースになっていて、時々船が行くのを見ることができる、なかなかいい場所です。側には新米子橋という桁の低い木造の橋があって、遊覧船がそこをくぐるときは屋根をぐっとおろして通って行きます。そのときは、乗客も寝そべったりして頭を低くしなければなりません。そんな様子も間近で見ることができます。もっとも青い病衣を着ている患者が覗いているのですから、観光客の皆さんには無粋だったかもしれません。

でも、外の空気はやっぱりいい。ちょっとくらい暑くても、太陽の光を浴びると生命力をもらっているような気がします。今回の入院は、割と自由な時間が多そうです。動ける余裕があるときはこうして外を散歩したいと思います。

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