6月に入りましたが、身体も気持ちも中途半端な日々を過ごしているように思います。胃腸の調子も安定せず、夜のオムツも欠かせません。今の症状がどれくらいまで回復するかわからないので、どのレベルの生活を目標にしたらいいのかわかりません。また今後の積極的な治療を行うかどうかの判断は、依然として保留したままにしています。気持ちが宙ぶらりんなのはそのせいかなとも思います。
膀胱がんはすぐさま命にかかわるようながんではないと聞いていましたが、さすがにT3の浸潤度ともなると、たとえ全摘出をしたとしても、五年後の生存率は一気に50%程度になってしまうようです。たいていこれは別の部位に転移して、それが致命傷になるのです。今回、医者から予防的に抗がん剤を投与しましょうと提案を受けるのも、それなりに意味のあることなのでしょう。
白血病になった時にも、五年後に生きているか死んでいるか半々と言われました。またぞろ同じような状況になるとは、ぼくもつくづく運がないのですが、同じような状況でも気の持ち方というのは全然違うものだと、変なところに感心しています。あの頃はずいぶん悲観的で、何事にも手がつかない状況でした。
それでも今回は、この中途半端な状況にケリをつけなければならないと思う程度には前向きな気持でいられます。日常生活も何とかこなし、少しばかりの仕事もし、家族の相手もできています。
それは、年齢を重ね、経験を積み、自分の気持ちに正直に行動すればその結果に満足できる、ということがわかってきたからだと思います。白血病やら膀胱がんやらいろいろあるけれども、どうにかこうにかここまで生き延びてきたということは、その時々に正しい選択ができていたということなのでしょう。
今回のがんも複数の選択肢の中で、ぼくは全摘出を選びました。あるいはほかの選択肢をとっていたら状況は違っていたかもしれません。けれども、最終的に自分自身で選んだ道だから、たとえ生活の質が下がったとしても納得できています。結局は自分の人生なのだから、自分が満足できればいいのです。
どのように行動すべきか、そろそろ判断をしないといけない時期にかかっています。自分の気持ちを信じて判断をしようと思います。
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