kobo touchという電子ブックリーダーが楽天から発売されました。7,980円という戦略的な価格に加え、事前予約でポイントバックが或るということにつられて、ぼくも買ってみました。電子ペーパーの端末ははじめてですが、表示はまあこんな感じかなとも思います。各所に上がったレビューでもまずまずの評価みたいですね。
しかし、セットアップにはPCが必ず必要で、しかもセットアップのために専用ソフトウエアもサイトからダウンロードする必要があるなど、この手の電子機器に慣れていない人に簡単に使ってもらえるという点では今ひとつという感じもします。このような電子書籍は本が読みたいけれど、タブレットなどを買うまでもない程度の人に広く使ってもらえることが重要なのではないでしょうか。
肝心の電子書籍の品揃えですが、現時点では貧弱な感じもします。サイトの検索方法もどうもわかりにくい。品揃えが貧弱な状態では著者名や書籍名で検索するよりもジャンル別に探していくことが多いのですが、ジャンルもバラバラな感じです。例えばSF・ファンタジーで検索すると池波正太郎の鬼平犯科帳が出てきたりします(おいおい)。
やたら英語の書籍がヒットするのですが、ここは素直に日本語の本だけをフィルターしたいです。フィルターすると日本語書籍の貧弱さが一層際立つからでしょうか…。
選んだ本を今はかわないけれどとりあえずチェックしたりお気に入りにしておきたいということもあるのですが、これもできたりできなかったりします。どうもなんか書店の使い方がよくわからない感じではあります。
プレビュー(立ち読み)もできない状態で買うのは勇気がいるものですが、ともかくも一冊買ってみました。これはPC上のソフトウエアでもkobo本体でも買うことができます。書籍を買ってみて思ったのは、よくも悪くも楽天というサービスにしっかり紐付けされているということです。
本を買えばポイントが貰えますし、今まで持っている楽天ポイントを書籍代にあてることもできます。これは普段から楽天でよく買い物をする人にとってはなかなか嬉しい。今までも電子書籍を扱うお店でポイントバックはありますが、電子書籍専門店ですから、たいていは本を買ってもらったポイントは本を買うことでしか消費できません。ところが楽天ポイントはいろんなものと交換ができるわけで、本を買って得たポイントを食品に使ったり、その逆もできるので使い勝手がいいように思いました。
逆に楽天ポイントとしっかり紐付けされているので、基本的にこの端末は本人以外は使いにくいということもあるかもしれません。楽天のサイトには「大切な人へのプレゼント」なんて書いてありますが、ちょっと難しいかなとも思いました。
書店の品揃えや検索のしやすさはこれから改良されていくものと期待してはいますが、「新しい読書の楽しみ方」を提案できているかどうかはまだちょっと疑問。これからの充実に期待します。
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