夏休み期間、小学一年生の長男は児童クラブに通わせているのですが、どうやら素行が悪いらしい。他の子どもに乱暴に振る舞ったり、児童クラブの指導員の方のいうことを聞かなかったりとなかなかに手を焼かせているようです。
どうも長男は、なんでも自分の思うとおりにならなければ我慢がならない性格。たいていの子どもはそうしたものであって、次第に世界が広がってくれば他人との協調関係なども培われていくだろうと思ってはいます。
しかし、そうはいっても他の子に危害が加わるようになってはいけないわけで、他人に迷惑をかけたり、だましたりするのは是非ともやめてもらいたいとぼくは考えます。そのことをたびたび話をするのだけども、なかなかわからないようで。
昨日もとある件で問題を起こし自分のわがままを通そうとするので「もう少し他人の気持ちがわかるようになりなさい」と諭したのです。
ただね、叱った後に本当にそれでいいのかと自分でも悩みました。
わがままに過ぎることは自己主張が強いことです。ぼくは、他人の気持ちをおもんぱかって適度に自己を抑えることを覚えて欲しいと思いますが、それは正しいことなのかとふと思ったのです。
大人の社会でも、他人を蔑み、他人を蹴落としていく人は普通にいて、ぼくも何度も煮え湯を飲まされ、そのような人間にはなりたくないと思って生きてきました。しかしそのような人が社会では成功者となっていたりするわけです。
一方で、自分がしっかりと主張をしてこないことで、何度か人生の選択を誤ってしまったこともあるのです。考えてみれば、豊かにもなれず、平々凡々(いやそれ以下かも)な生活に甘んじてしまっているのは、自分のこうした性格があらわれてしまっているのかもしれないのです。
世間的にも日本人は自己主張をしないからダメなんだ、みたいな論調が幅を効かせてくると、ますますそうなのかなあと自己の価値観も揺らいでくるわけで。
自分はそれでもいい。今更人生観を変えることもできない。しかしぼくがこうあって欲しいという価値観を子どもに押しつけて本当にいいのだろうかと思います。
親の心子知らず、子の心親知らず、誰もが通る道なのでしょう。これからも悩みながら子育てをしていくのでしょう。
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