毎月、電子メールであるいはハガキで営業案内を送ってくれる飲食店があります。飲食店というのは違うかな?そこは演劇あがりのママとちょっと愛想のいい女性のバーテンダーがいるだけのお店で(最近また一人増えたのかな)、タイミングをみてそのママさんのミニコンサートみたいなのがある、そんなお店です。
ぼくは人に連れられてそこにこれまで3回ほど行きました。最初に行ったときに、いい感じのお店だったので名刺をお渡ししたらそれ以来いろいろとご案内をしてくれるわけです。
今年そこから年賀状がきまして、まあそういうのはよくあることです。が、その年賀状はママさんの芸術的な筆絵の年賀状の脇に「グレープフルーツは欠かさないようにしておきます」とメッセージが書いてありました。これにいたく感動したんです。
酒に弱いぼくはたいていその店に行く時間にはできあがっているので、そこでアルコールを飲んだことがないのです。お願いするのはグレープフルーツとかオレンジとかを搾ってくれたジュース。そのことをバーテンさんはしっかり記憶してこうして一言を添えてくれていたのですね。しかも常連でもないぼくのような客に対して。
そういえば最初に行ってから数ヶ月の間合いを置いて2回目に行ったときに「荒木さんは何にしますか」とぼくの名前を呼んでくれたのを思い出しました。それまでに一度しか来たことのない客の、名前と顔を一致させておくのはなかなか難しいことです。
ぼくのようなものにも年賀状が来たと言うことは、住所のわかるお客様全員にメッセージを添えた年賀状を送っていることでしょう。
ここまですればお客の心もしっかりとらえることができるでしょう。固定ファンがついているのもよくわかります。
丁寧なフォロー、お客の特徴をしっかりと覚えておくこと。それが顧客満足度につながっている。夜の街にはマーケティングのプロがいるものです。
関連しているかも?:
- 若い取引先担当と話して思ったこと (2010年9月25日)
- あいさつができた! (2013年1月1日)
- 忙しきことはよきこと哉 (2015年7月26日)
- 街頭募金活動記録 (2011年3月16日)
- 歩くことにしてます (2013年9月26日)