うちの子は上が自閉症スペクトラム障害と診断され、中学校の普通学級に通いながら精神的治療も行っていますが、下の子も最近問題行動が多く、小学校とどう指導していくか話し合いを持っています。
下の子の場合は、以前から学力が低く、それが人間関係にも悪影響を及ぼし始め、孤立を感じたり、他人に対して卑屈になってしまっているのが問題です。
知能テストでは平均108と低くないどころか、むしろ高い部類なのです。ただ彼は字の読み書きが非常に苦手で、学力テストでは低い点数しか得られません。
これは識字障害(ディスクレシア)ではないかと、数年前から通級指導などを通して訴えてきたのですが、診断をするでもなく問題を先送りしてしまいました。上の子と違い情緒的に問題がなく、単なる学力の問題として捉えてしまったのです。
幸い今年から赴任された特別支援教室の先生が、下の子について関心を持ってくださいました。教室から取り出して、iPadを使って学習をさせる方法を試みられたところ、大変熱心に取り組んでいたそうです。そこで、iPadを使った学習について提案を受けました。
ただ、小学校ではなかなかタブレット端末を用意することができないため、iPadは自前で用意して欲しいし、iPadを使うためのルール作りはこれからはじめないといけないとのことで、まだしばらく時間がかかりそうです。
一方で識字障害の程度についても、夏休み前をめどに、専門の先生と判断をしてくれることになりました。
もっとも、現状の教育環境では、やはり読み書きの能力によって、学力が判定される実情はあります。PCやタブレット端末といった電子機器を利用した学習はあくまで補助的な位置づけです。どんなにつらくても平行して、手を使った読み書きの努力はしなければならないでしょう。
惜しむらくはもっと早くに対処していれば違っていたかもしれないということです。今から半年程度での学力アップは不可能でしょう。中学校では、小学校ほど手厚い支援は受けられません。
それでも、彼が少しでも学習にむかう楽しさや、できたという自信を持ってくれたら、気持ちの上でも人生に前向きになれるかもしれません。親としては、成績が悪くても生き生きとしてくれたら、それだけでいいのです。
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