月はじめにはATMめぐりをしてあちこちの銀行の通帳記入をすることにしていますが、ふと自転車で行ってみようと思い立ちました。市内中心部まで往復したって10キロやそこら。普通なら、たいした距離じゃないのです。しかし、ようやく数キロ歩いても息が切れて足がだるくなるような今の自分には、果たしてできるかどうか。
だけど、身体の不具合を言い訳にして動かないでいると、どんどん弱っていくばかりではありませんか。アレルギーが出たり、便秘になったり、そういう症状が出るのは「貧血でしんどいから」と、歩くことすら怠けていたせいなのかもしれません。最近ようやくそのことに気づきました。人間たるもの、多少無理をしてでも体は動かさないといけないのです。
自転車で行くならロードバイクを出そうかと嫁さんに言われましたが、断って折りたたみ自転車で行くことにしました。途中で挫折したときは車で迎えに来てもらわなければなりません。それに、できるだけゆっくり走って、時々休憩して、小径車ならそういう走り方をしても格好がつくというものです。
10時半ころにスタートして、ぐるっと市内を巡って昼ごはんを食べ、どうにかこうにか帰ってきたのは13時過ぎ。走行距離約14キロ。自転車に乗っていた時間は約50分。自宅前の最後の坂道は、もうヘロヘロで、息も上がり、ギリギリたどり着いたという感じですが、それでもなんとか帰ってこられました。
まだまだ体力的には無理があったのは否めません。最終盤はよほど疲れて下半身の力がなくなったせいか、少量の尿漏れをしてしまいました。なんたって普通の膀胱ではないのですから、ある程度覚悟はしていましたが、やっぱり屈辱的ではあります。
それでも走っている最中は、自転車ならではの楽しさを久しぶりに味わうことができました。川沿いを走るとほのかな潮の香りがただよってくるんです。そのにおいをかいだときに、ああ自転車は楽しいな、と素直に思いました。ふと気になったお店、桟橋の上にとまっている鳥、自動車では通り過ぎてしまう場所にもとどまることができました。
いつかまた自転車で遠出ができるようになりたいものです。今まで、もう無理かなと諦めていました。けれども、「できない」「無理だ」と言ってやらないでいると、本当にできなくなってしまうのです。精神論はあんまり好きではありませんが、アトキンソンの言う「引き寄せの法則」はある意味、正しいように思います。
今年もあっという間に後半に入ってしまいました。まもなく退院して一年にもなります。いったいどれほど自分が進歩できたというのでしょうか。これからはどんなことでも、何はともあれ「やってみる」の気持ちを持ってみようと思います。
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