入院中に手紙を書いたのですが、普段ペンなど持つ習慣がなくなってしまった身には、これがなかなか辛かったです。何が辛いかというと字を書いているうちに、腕が痛くなるんです。手首から肘にかけての手の甲側の筋肉、浅指屈筋というそうですが、そこが痛くてたまらない。筆記具の握りが強いのか、持ち方が悪いのか、ペンを握ることも辛くなるので、休み休み書きました。
きっと筆記具をとって手紙とか書かなくなったせいだと思うんですよ。いつもキーボード打ってるんじゃなくて、腕を鍛えるために、たまにはアナログな文章を書くのもいいかもしれんと思いました。万年筆とかまた使いたいです。そういや名前彫ってもらった万年筆、あれどこいっちゃったんだろう。
退院してから、文房具屋さんに行ったんです。万年筆とか高いのは買えないけど、ふと手にとったZIG Letterpen COCOIROに惹かれました。筆ペンコーナーにあったので、小文字用の筆ペンかと思ったのですが、どうも違っていて、サインペンのようなペン先をしながら、適度にそれがしなるので、強弱がつけやすいようです。
メーカーサイトには
新感覚のペンです。筆ペンのように、しっかりと「とめ・はね・はらい」が書け、サインペンのように細い文字も書くことができます。
とあります。
お店にはなんかカラフルな柄しかなくて、おっさんが手にするのはどうかとも思いましたが、キャップが黒なのがせめてもの大人の雰囲気、と思って和柄のものを一本買ってみました。いろんな色の軸があることは、あとから公式サイトで知りました。
さて早速に手紙を書く機会がやってきまして(それは長男のトラブルについての小学校への詫び状だったんですけど)、ココイロを使って書いたところが、不思議と腕が痛くならんのを発見し(手紙の内容はともかく)、たいへんうれしくなりました。このペンは筆圧をかけて書くようなペンではないので、力がはいりすぎないのがいいのかもしれません。しなやかなペン先がショックを吸収してくれるのもあるのでしょう。
それ以来、気に入って使っています。ただ、書き味はいいのですが、しばらく書かないでいるとペン先が乾いて、書き出しがかすれてしまうので、書かない時はキャップを忘れないようにしないといけません。それとこの派手な本体の模様は、やっぱり少し恥ずかしいかな…。
ココイロは本体とリフィルとを自由に組み合わられるよう、いろいろな種類があり、本体だけ、リフィルだけという売り方もしてるようなので、もっと落ち着いた色の本体をいずれ買ってみたいと思います。もっとも、この本体とリフィルとを豊富に品揃えしているお店がこちらでは見かけないんですが…。
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