金曜日に子どもが幼稚園の行事でスイミングに行けなかったので、月曜日に行くことになりました。それで、ぼくも幼稚園に迎えに行ったのですが、長男が泣いています。それこそ号泣といった感じ。幼稚園の先生が「じゃ、お話ししよう」ということで、長男を奥に連れていきました。ぼくも先生にお任せして、誰もいなくなった幼稚園で下の子とずっと待っていました。
あとから先生がやってきて事情をうかがうと、どうやら仲間はずれにされたことが原因のようです。お友達とささいなことからトラブルになり、お別れの挨拶の時に一緒に手をつなぎたかったのですが、そのときにお友達に拒否されたみたい。それが悔しくて泣いていたようです。
幼稚園も年長さんになると、人間関係ができて、仲のよいグループができるようになります。長男にもそれなりにお友達がいて、そこのグループで一緒に遊んでいるのですが、また喧嘩も激しい。そして長男にはそのグループに決定的に同化できない原因があるのです。
それはテレビ。
うちにはテレビがありません。すぐ隣の爺婆の家とか、会社の事務所とかにはテレビがあるので、まったく見られないことはありませんが、それでも子どもたちは自由に見ることはできません。なので、仮面ライダーWとかゴセイジャーとか見たことがないのです。
幼稚園での教育現場ではテレビの話題などないのですが、年長さんにもなればお友達の間でテレビの話題が出てきます。だから息子も仮面ライダーとかゴセイジャーとか名前だけは知っています。見たいというので、DVDを借りてきて見せるくらいはできます。でも番組を見て「昨日はすごかったね~」みたいな話題には全然ついて行けないわけです。
でも、負けず嫌いもあるので、知らないことは知らないと正直に言うことはできません。だから知ったかぶりをするのです。知ったかぶりをしてとんちんかんなことを言うのですぐばれてしまいます。そこで喧嘩になったり、仲間はずれにされたりするのです。本人はとても悔しくて、泣いてしまうのです。
親に直接不満を訴えることはしません。でも、その気持ちは痛いほどわかります。
テレビなんてなくたって別に困らないよ、というのは大人だから言えること。知らないことを知らないということは恥ずかしいことじゃない、というのも小さい子どもにとってはなかなか難しいことだと思います。「テレビがないなんて、すばらしいですね」とか言われますが、子どもはそれで悔しい思いをしているのは事実なんですよね。果たしてテレビとどう付き合えばいいのか、親の方が困ってしまいました。
その後スイミングでは楽しそうにしてましたし、本人も引きずってはいないようでしたので、結論はもう少し先にしたいと思います。
ひとつ頼もしく思えたのは、長男が先生と話し合えるようになっていたということ。お話しをして、自分の気持ちが言えるようになったこと。いろんな気持ちがまざりあって、泣いてしまった姿は彼の成長の証なんだと思えたことでした。
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