今日から小学校は二学期となります。子供たちは荷物の多さに不平を言いながら、朝7時半にはそれでも元気に集合場所へ向かって行きました。
二学期を迎えるにあたってやはり気にかかるのは長男のことです。一学期も教室に入れないなど問題行動があって、夏休み前にも学校の先生やスクールカウンセラーとの面談を行ったりしてきました。担任の先生から、二学期を前にしてまた面談を行いたいとの電話をいただき、昨日小学校に行ってきました。
ぼくと嫁さんとで小学校につくと、教頭先生と担任の先生、養護の先生が迎えてくれました。教頭先生はこの春に赴任されたのでぼくは初顔合わせになりましたが、今回の面談では教頭先生が主導でお話しをすすめるということでした。
長男の夏休みの様子や家庭でどのように子どもと関わっているかということについて話しましたが、その中でうちの長男が高機能PDD(知的障害のない自閉的発達障害)である可能性を指摘され、医療について親御さんとしてどのように考えているかと問われました。
これについて、ぼくも以前から考えないではありませんでした。頭の回転は非常に早く知能も高いけれども、協調性に乏しく他人に厳しく自分に甘いため、叱られたりすると極端な自己否定感情に走ってしまうといううちの長男は、いわゆるPDDの典型的症例に合致するからです。けれども、親としてはその可能性を認めたくないし、できるなら医療に頼らず、生活環境をととのえることや指導によって本人がかわってくれるのではないかと考えておりました。しかし、小学校では長男についてはPDDであるとの認識に立って、支援をしていきたいと言われたのです。
学校では特別支援教育に力を入れていることを説明されました。知能的には全く問題がないけれども、情緒的に不安定で協調性がとれないなどの子どもは全体の6〜7%おり、各クラスに一人か二人は必ずいるそうですが、それを通常学級の中で、学校全体として支援や指導をしていこうというのが特別支援教育だそうです。
彼にとっても他人との距離感がはかれないことに困ってどうすればいいかわからない状況の中で、脅迫的指導などをすれば二次障害として物にあたったり、パニックを起こしたりする状況になると言われました。これから次第に学年があがっていけばクラスメイトとの関係も厳しくなるので、彼にとっては小学3年生のこの二学期が正念場であり、きちんと学級に残れるようにもっていくためにも、学校と家庭、そして医療機関も含めて支援をしていきたいということでした。
親としてはかなりキツイ話ではありましたが、学校がきちんと状況を説明してくれたことはよかったとも思いました。教頭先生は、自分の息子もかなりの暴れん坊で小学校ではいろいろな問題を起こしてきたから、わが長男の気持ちはよくわかるとおっしゃいました。医療=治療ということではなく、相談相手として医療機関を活用されてはどうかと提案もしていただきました。
子どもが発達障害であることは正直、受け入れたくはないのですが、親としても子育てに悩んでいたのは事実です。子どもとの向き合い方を学ぶためにも、学校や医療機関の助けをいただきながら前向きに取り組んでみようかとも思います。
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