第1クール第19日 一時退院

病室のベッド
朝に採血をし、朝食を食べていると、主治医が血液検査結果のペーパーをもって訪ねてくださいました。白血球は3500と少し減りましたが、赤血球、血小板も増えてきて、特に血小板は8万で、安全ラインの5万を超えていました。「身体が大丈夫と思われるのなら、退院してもらって結構です」とようやく退院の許可がでました。

欲を言えば、次のクールまでに白血球は4000以上欲しいそうですが、来月3日に血液内科の外来を受診する予定が入っているので、そのときの採血の結果をみて判断してもらうことになりました。もう数日あれば、数値もあがってくるような気がします。

溜まった荷物をスーツケースに押し込んで蓋を閉じると、退院するときはいつも思うのですが、いろいろな気持ちがいりまじって感慨深いものがあります。それは、やっと家に帰ることができることの安堵であり、こんな身体の状態で社会に復帰する将来への不安であり、親しくなったスタッフの皆さんと別れる寂しさであり、何かに似ているなあと思うと、卒業や転職と同じようなものかと。退院もまた、人生の一つの区切りなのだと思います。

とはいえ、ぼくの場合はまだこれは、道のり半ばの一休み。もう一度同じ入院を繰り返さなければなりません。それまでの間は、きちんと体力を回復して、万全の体調で次のクールに備えたいものです。第2クールは来月16日に入院、17日のジェムザール投与からスタートします。

こうして20日間にわたる第1クールが終わりました。振り返ってみると、想像していたよりも辛くなかったというのが一番の印象です。内蔵に負担の少ない抗がん剤、長期にわたって効果を持続する制吐剤など、新しい薬のおかげで患者が楽に過ごせるようになったのでしょう。入院前にたいへんナーバスになっていたのが、なんだか滑稽でもありますが、慎重に構えてことにあたり結果楽に過ごせたなら、その態度もまた良かったのだろうと思います。次のクールも気を緩めずしっかり向きあえば乗り越えられるように思います。

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