久々にコンサートに行ってきました。岩佐久美子バレエスクールで講師をしている吾郷静さんが主宰するバレエコンサートです。バレエに特段興味あるかというと全然そんなことはなく、せいぜいがチャイコフスキーのバレエ音楽を聴くくらいの素人なので、詳しいことは全然わからないのです。今回は知人のお子さんがたまたまそのスクールで習っているということで、公演の存在を知り、本当にこういう芸術にはしばらく触れてなかったので行ってみようかなという気持ちでした。
会場の島根県民会館中ホールはやっぱり普段からバレエをしているようなお子さんとかその父兄の方とかも多かったですが、ほぼ満席で立ち見も出るほどの盛況でした。
てっきりクラシックバレエオンリーかと思いきやそれだけではなく、前衛的な音楽に乗せてのパフォーマンスあり、マッチ売りの少女をモチーフにした演劇形式のバレエありと大変幅が広くとても楽しかったです。皆さんとても美しい踊りだったのですが、なにより、主宰の吾郷さんのバレエはやはりすごい。技巧とかあんまりわからないのですが、手先一つとっても洗練されていてそれだけで感情が伝わるような演技でした。
後半になるにつれて会場に感動が伝わって、最後は惜しみない心からの拍手を送ることができました。
なんというか演劇とか公演とかそういうものからずいぶんと遠ざかっていたこともあり、久しぶりに心を満たすことができたように思います。独り身の時はそれなりにコンサートとかにも行って芸術に触れる機会もあったのですが、今そういう余裕がないように思っていたことが本当に残念でなりません。
いいようのない飢えみたいなものがどこかに溜まっていたのでしょう。公演のすばらしさはさることながら、昨夜は何かが満たされた感じでそれがとてもうれしかったのでした。