タグ別アーカイブ: ライトハウスライブラリー

ライトハウスライブラリーでFacebook講習会

27日はライトハウスライブラリーでFacebook講習会が行われたのでサポートスタッフとして行ってきました。

視覚障害のある方にパソコンをもっと使っていただこうという講習会で定期的に開催されているものです。これまでにもパソコン講習に何回かお手伝いに行ったのですが、今回は受講者の方もサポートスタッフもこれまでにない規模で二十数名の方が参加されました。サポートメンバーもTwitterやFacebookでお付き合いしていただいている方も多く、ぼくも最近はオフ会に出られてないので、久々に旧知の皆さんとお会いすることができました。

講師はやはり視覚障害者の尾島さんで、なかなか充実したテキストも用意されてました。受講生の方は普段からパソコンをバリバリ使いこなしていらっしゃる方ばかりで、よほどぼくなんかよりもオペレーションがうまいわけです。しかしFacebookというのはやっぱり操作に癖があるので、かなり時間がかかってしまいました。

今回はPCサイトではなく、携帯用のFacebookサイト(m.facebook.com)にアクセスをしました。携帯用サイトはシンプルな構成なので目的の場所に早く達することができるわけです。とはいえ、Facebookのサイトのアクセシビリティは難があるものでした。登録のハードルは高いし、画面がブラウザによっても、またFacebookの使いこなし度に応じても変わってしまいます。多くの方が使っているInternetExplorerでの使い勝手はとてもいいとは思えません。

例えば登録したての時は、Facebookがやたらと友達を探す機能をプッシュしてくることを知りました。おすすめの友達やらを冒頭でこれでもかと薦めてくるので、ニュースフィードまでなかなかたどり着けません。

視覚障害者がある方が頼りにするキーボードショートカットもうまく働きません。事前にキーボードショートカットも調べていたのですが、どうもうまくいかないのです。一発で近況を入力したりできるといいのですが…。もう少しアクセシビリティへの配慮が欲しいですね。

以前やったTwitter講習会ではモバツイという携帯用のサービスを使って、キーボードショートカットでいろいろな機能に一発でアクセスできたわけで、そういう点でもFacebookは使いにくいなあと感じられた方も多かったかもしれませんね。

そういう困難がありながらも短い時間で、コメントまで入力までたどり着いたので、講師の尾島さんもよく頑張られたと思います。

ぼくがサポートについた佐藤さんは、飲み込みも早く、概念的なことをお話しするとすぐに理解していただけたので、サポートといってもそれほどお手伝いすることもなく使いこなしておられました。

毎回講習会ではサポートといいながらこちらが勉強することが多いのです。インターネットサイトひとつとっても、アクセスしやすいとはどういうことなのかはっとさせられます。ひいては、例えば道を歩いていも、この導線はどうなのかとか、このモノの配置はどうなのかということも意識させられるのです。簡単に理解しうるものではありませんが、そういう意識をもって世界をみるとまた違った側面を発見できると思います。また時間があれば、お手伝いにうかがいたいと思っています。

らくらくホンの読み上げ機能に驚いた

1000001344

ライトハウスライブラリー(@lighthouselib)さんに誘われて、またPC講習会のお手伝いに午前中だけいってきました。とはいえ、今回は携帯電話らくらくホンを使ってインターネットをやってみよう、ということだったので、携帯電話をあまり使わないぼくは、それほどお手伝いができる場面がありませんでしたが。

今回は17名のご参加で、講師は松江市内で治療室ウェルケアを経営されている岩谷さん。よどみない講師ぶりで全然わからなかったのですが、やはり視覚障害の方でした。

らくらくホンで一番驚いたのは、読み上げ機能を使っているときに、男声か女声かでリンクのあるなしが区別されているということでした。デフォルトで女性の声で読み上げをしているとして、それが男性の声にかわったらそこがリンクの場所なのだそうで、その場所を押せばリンク先に行けるわけです。視覚障害の方は皆さん知っている機能だそうです。

iメニューで天気情報やニュースを得たり、交通機関の乗り換えを調べたりしましたが、皆さん、本当にすらすらと携帯を操っておられました。

今回もずいぶん勉強になりました。

今回の講習会の模様はUSTREAMで配信されました(録画はこちら)。いつもながら参加の皆さんお疲れ様でした。

ライトハウスライブラリーのPC講習会に参加

27日にライトハウスライブラリーで行われた、視覚障害の方のためのパソコン教室のお手伝いに行ってきました。

今回のテーマはYouTubeの動画検索をするというもの。ん、ちょっと待って。動画サイトのYouTubeを目が見えないのに使うの?と最初は思いました。しかしけっこう検索したいという要望はあるようです。たとえ動画は見ることができないとしても、YouTubeは音楽のPVや演奏会の模様などもありますから、耳で楽しむことはできるんですね。そういえば、人気歌手の曲を音だけ配信しているようなサイトは他にあまりないです。

で、そういう方が使おうと思ってYouTubeのサイトに行くと、これが実に不便なわけです。目の見えない方は読み上げソフトを使ってPCを操るのですが、再生ボタンやシークバーなんて出てきてもこれが選択できない。サイトには行けるわけですが、そこから先がつまずくのですね。

そこで今回はAccessible Interface to YouTubeという読み上げソフトにも対応しているサイトを使って、本家YouTubeに行くことなくYouTubeを楽しもうという講座でした。なるほどこういうサイトもあるんだなあと勉強になったと同時に、Webのアクセシビリティということをあらためて考えさせられました。

ぼくは午前中、大阪からいらっしゃった全盲の中村さん(@blindnm)の横についていたのですが、ばりばりPCを使いこなされる方でほとんど何もアドバイスすることもなく、楽しく雑談。そのほかの方もみなさんキーボードショートカットを使いこなしてPC情報ツールとしてしっかり活用されています。

あと今回の講座はUSTREMを使って配信もされました。こうしてUSTREMを使えば、全国の視覚障害の方が受講できるばかりでなく、健常者の方にも参加していただいていろいろなアドバイスを受けることができるので、たいへんよい試みだと思います。当日の録画はこちら(http://www.ustream.tv/recorded/13589252)。

ぼくがライトハウスライブラリーのお手伝いをしたのは3回目になるのかな。いつ参加しても勉強になるし、視覚障害の方にとってもインターネットがかかせないインフラなんだということを認識させられます。ぼくたち健常者は、ともすれば目の見えない方には、手を引いてあげればいいじゃないか、やってあげればいいじゃないかと思いがちですが、そうじゃないんですよね。かわりにやってあげるんじゃなくて、誰もがそれを使えるのが当たり前のようになる、そういう社会になるよう力をそそぐべきだと思います。

ライトハウスライブラリーでは、見学とかサポートの方を募集していらっしゃるようですので、参加してみたいという方はコンタクトをとってみてはいかがでしょうか。盲導犬にも会えるかもしれませんよ(^_^)。

photo

バリアフリー

昨日はライトハウスライブラリーに行って、視覚障害の人のパソコン講習会のお手伝いをしました。twitterのオフ会で、ライトハウスライブラリーに勤務しておられる@onigirishojiさんと知り合いになり、視覚障害の方のパソコン講習をしているというのに興味を持って参加させてもらったのがきっかけで、今回2回目になります。

目の見えない人がパソコン使えるの?と思われるかもしれませんが、これが皆さんしっかり使っていらっしゃいます。少し見える方は、モニターを白黒にしてコントラストをはっきりさせたり、全盲の方も音声読み上げソフトなどを使って、PCをあやつります。キーボードショートカットをすぱすぱ使いこなしているあたりは、マウスに頼っているぼくらから見ればなかなかすごいスキルです。

今回はtwitterの使い方について、@emiemi962さんが講師でマンツーマンでの講習、ぼくは後ろから見守る役。講師役の彼女も目が見えないんですが、ほとんどぼくがサポートすることもなく教えておられましたよ。
ただtwitterを登録するときは、CAPTCHAという画像認証があって、そこだけは目が見えないとやりづらいのでその入力は健常者がやらなければいけません。

視覚障害の方がtwitterをするときは、公式ページよりもモバツイの方が使いやすいようです。モバツイは携帯電話用のサービスですが、PC上からも使えますし、画像も少なく、読み上げソフトも読みやすいみたい。またモバツイに登録しておけば、携帯電話でも同じ感覚で使うことができるわけです。携帯電話もドコモのらくらくホンなどは音声読み上げに対応しているので、視覚障害の方もインターネットができるのですね。

講習会のあとの雑談で、スイミングの話になり、プールはあそこがいい、ここがいいという話になったのですが、@emiemi962さんから、とある公立プールで予約しようとしたら、視覚障害の方は断られたということを聞きました。そんなこともあるのかとちょっと意外だったのですが、プールによってはきちんと応対してくれたり、わかりやすいようにロッカーを隅にしてくれるところもあるそうです。なるほど視覚障害の方には、ずらずら並んだロッカーの真ん中よりは隅の方がわかりやすいですよね。

今、バリアフリーがさかんに謳われていて、ほとんどの施設ではそれなりの設備がしてあります。でもいくら設備がしてあっても、応対する人によってはそこにバリアをはってしまっていることがあります。段差がなくしてあるとか、点字で表示がしてあるとかよりも、応対する人の心がバリアフリーでなければいけないのだということをあらためて思いました。

そんなことをつぶやいていたら、@onigirishojiさんが「100回のバリアフリーな建物見学や読書より、まずは1人の障害者と知り合うことだと思います。「あの人どう思うかな」って考えられるのがバリアフリーの一歩かと。おもいやりは想像力ですから。その1人とどう出会ってもらえるか。この業界の課題だなあ。」とリプライを返してくれました。

まさしくそうなんですよね。ライトハウスライブラリーのパソコン講習会では、いろんなことを勉強させてもらっています。こうしたtwitterなども、健常者と障害者が気軽に出会う場所になっていくといいなと思います。

ライトハウスライブラリーでは毎月パソコン講習などもやっておられるそうです。ぼくなんかでも参加させてもらえるくらいですので、興味のある方は@onigirishojiさんや@lighthouselibさんにコンタクトをとってみてはいかがでしょう。