カテゴリー別アーカイブ: 買い物やレビューをしたお話し

ポメラDM200を買った

スマホがあるのにフィルムカメラを買うようなもの

このたび、ポメラDM200を買いました。よくポメラを買う理由に、ネットに接続できないので集中力が途切れないとか、開けばすぐに書けて思考を中断しないとか、格好のいいことが言われますが、ありゃあ言い訳です。

iPadだって4万円で買えるこのご時世に、ただテキストを打つだけの機械に、5万円という大枚はたいて買うことの後ろめたさといったらありません。そこを克服して買うためには、自分を納得させるもっともらしい理屈をつけなければならないのです。

今は、スマートフォンやタブレットでなんぼでもテキストを打つことができます。そこであえて、こうしたテキスト打ち専用マシンを買うのは、今の時代にあえてフィルムカメラを買うようなものです。露出やピントをあわせ、現像まで含めた写真を撮るという行為に価値を見いだす人が、普通の人なら信じられない価格でカメラを買うのです。ポメラも、テキストを打つ「だけ」の部分に価値を見いだす人が、買うのです。それでよい文章が紡げるかどうかはまた別の話ですが。

以前の機種は本体がべたつく欠点が…

ぼくもまたテキストを打つだけのマシンに魅力を感じ、初代DM10が発売されたときに飛びついて、ずっと使ってきました。のちにDM20に買い換えもしました。それくらいポメラのコンセプトは好きです。

けれどもDM10、DM20には重大な欠点がありました。本体表面を覆っているラバーコートが加水分解しやすかったのです。変換精度が悪いとか、入力文字数が少ないとかいう欠点をぼくはあまり気にしませんでしたが、本体がベトベトするのには耐えられませんでした。

結局べたつきに嫌気がさして起動することがだんだんなくなってきたDM20。その後、iPadなどのタブレットを持ち歩くようになり、後継機を買うことはありませんでした。

タブレット、PC、どれもしっくりこない

ぼくの場合外出先で文章を打つ機会がそこそこあって、それこそiPadとBluetoothキーボードの組み合わせでテキストを打っていましたが、どうもしっくりしない。多分にiOS独特の漢字変換の面倒くささみたいなのが影響していたのかもしれません。最近は、もっぱらMacBook Airを持ち歩いています。入力環境は非常によく、原稿書きから仕上げまでその場でできるのはとてもよいです。けれども、11インチのMacBook Airといえども、やっぱり重くてかさばるのは否めません。

この一ヶ月くらいやたらめったら報告書や意見書を書く機会があり、その下書きを書くために常にMacBook Airを持ち歩くのがしんどかったのです。そこで、もう一度ポメラを使ってみるか、と思いました。最近ようやくDM200も値段がこなれて(とはいえやっぱり高いですが)きたし、ネット通販のポイントもだいぶたまっていたので、思い切って買ったのです。

DM200とDM20

DM200とDM20

DM200のよいところ

久しぶりのポメラは大変進化していて、びっくりしました。

折りたたみ式は案外よい

二つ折りのポメラははじめてなんですが、これは良いなと思います。DM10やDM20はコンパクトに見えますが、嵩が高くなるので案外鞄に収まりが悪かったです。DM200は長辺が少し長くなったトラベラーズノートみたいでもあり、ボディバッグなどにも収まりがよいです。また文字入力するために、DM20はまずキーボードを組み立てる作業があり、案外面倒くさいものでした。天板を開けるとすぐに文字入力ができるのは良いです。

内蔵バッテリーもよいと思う

賛否両論ある内蔵バッテリーですが、ぼくは良いと思いました。充電はMicroUSBでできるので、モバイルバッテリーから充電ができます。スマホを持ち歩いていれば、モバイルバッテリーも持ち歩いているわけで、それさえあれば電池切れを気にする必要はあまりありません。従来機より駆動時間が短くなっているとはいえ、一日使い回してもバッテリー切れになるわけじゃなく、切れそうになったらモバイルバッテリーで充電すればよいのです。

画面がきれいなのが良い

画面が広く、高精細になったので、一度に表示できる文字数が増えました。フォントもアウトラインフォントになり、文字を小さくしても視認性がよくなりました。書体はゴシック体のほか明朝体も選べます。そこまで表示にこだわりはないのですが、字が見やすいことはやっぱり入力していても気持ちがよいものです。

ATOKがマシになり、キーカスタマイズもある程度できる

搭載されているATOKもだいぶ進化しました。PCで登録した辞書をインポートして使え、変換効率も良くなったので、PCと同じような感覚で使うことができます。

すべてのキーをカスタマイズできるわけじゃありませんが、ある程度のカスタマイズも可能です。ぼくはPCでCapsLockにCtrlを割り当てて使っているのですが、同じように換えることもできます。同様に無変換キーを全角/半角に割り当てると、指を伸ばさなくても良いし、Macと少し操作を似せることもできます。

ニッチな製品なので買うかどうかは迷った方がいい

総じて以前よりもだいぶ使い勝手が増した気がします。重量もフットプリントもMacBook Airに比べてだいぶ小さくなったので、気軽に持ち出すことができるようになりました。この下書きもDM200でここまで書いてきましたが、ストレスもほとんど感じませんでした。

ただ、ポメラはあくまでテキストエディット専用機です。いくつか作成したテキストを外部に送る手段はありますが、基本できるのはテキストを打つだけです。価格もこなれてきたとはいえ、未だ3万円以上します。3万円あれば、結構いい感じのAndroidタブレットが買えるということは頭に入れておくべきです。相当に人を選ぶマシンだと思います。

SoftbankからIIJmioに転出した

IIJmioのSIMカードとiPhone

SoftbankからIIJmioへ

SIMフリーのiPhoneも用意できたので、長年お世話になったSoftbankからIIJmioに乗り換えてみました。

SoftbankとはiPhone3G以来のおつきあいでした。当初は、エリアも狭いし、ちょっと混雑するとすぐに繋がらなくなったりしましたが、今ではエリアの不満もほとんどなく、爆速で、回線品質等に不満は全然ありません。ただ、Wi-Fiで家や会社を固めて、電話も少ししかしない、外ではそれほど高速回線はいらない身としては、価格に見合ったサービスを受けられなくなったように思います。

それは他のMNO(移動体通信事業者)にしても同じこと。横並びのサービス、横並びの価格では大手キャリアを選びようがありません。ということで、MVNO(仮想移動体通信事業者)と契約することにしたのです。

IIJmioを選んだのは、MVNOの老舗として名前が知れていて、ユーザーの満足度も高いように思ったからです。契約もすべてインターネット上で完成してわかりやすかったですし、Amazonなどで販売されているパッケージを買えば、初期費用がだいぶ節約できます。

自分でMNPをやってみる

最近のMNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティ)は自分で開通手続きができるそうで、電話の不通になる時間をとても少なくできました。

流れとしては

  1. Amazonなどで音声SIM用のパッケージを買う
  2. MNP予約番号を取得する
  3. IIJmioのページで申し込みをしてSIMが送られてくるのを待つ
  4. SIMが来たら開通手続きをする
  5. 電話が不通になったらSIMを入れ替えて使えるようにする

という感じになります。

1.Amazonなどで音声SIM用のパッケージを買う

Amazonで売っている音声SIMパッケージは、後日SIMが送られてくるものなので、パッケージそのものはただの厚紙です。この厚紙の中にエントリーコードが書かれていて、申し込むときにこれを入力することで初期費用が免除されるというものです。

MVNOのサイトで申し込むと初期費用をまともに払わねばなりませんが、通販ではこのパッケージがディスカウントされていることが多く、初期費用がだいぶ節約できます。

IIJmio みおふぉん SIMカード 音声通話パック [フラストレーションフリーパッケージ (FFP)] 【Amazon.co.jp 限定】
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2.MNP予約番号を取得する

MNP予約番号は、やっぱり電話で取ったほうが気が楽ですよね。ですので、専用窓口を調べて電話をしました。

ソフトバンクから他社へ変更する場合 | お客さまサポート | モバイル | ソフトバンク

自動音声ガイダンスにしたがって、MNPしたい電話番号とネットワーク暗証番号を入力するとオペレーターにつながります。今回2回線をMNPしたのですが、オペレーターにつながったら別の回線もMNPしたい旨をいえば大丈夫です。

解約の理由を尋ねられてやっぱり価格ですと答えると、Yモバイルへの好条件での転出を強く勧められますが、ここをじっと耐えてMNP予約番号をもらいます。MNP予約番号自体は携帯電話にSMSで送られてきます。

3.IIJmioのページで申し込みをしてSIMが送られてくるのを待つ

IIJmioのサイトでは手順に沿って申込みをしました。今ではどのプランでも2枚までSIM(携帯電話に差し込むICカード)が使えてデータ量を分け合えるので、3GBを二人で分け合うなら2,700円 通話料で運用できるようです。

ぼくはルーター用のデータSIMも欲しかったので、ファミリーシェアプランで音声SIM2枚、データSIM1枚を注文しました。これで10GBを分け合って3,960円 通話料の運用になる予定です。

申し込んでからデータSIMは翌日に、音声SIMは3日後に送られてきました。

4.SIMが来たら開通手続きをする

データSIMはルーターに挿入して、APN(アクセスポイント名)の設定をすればすぐに使えるようになります。

音声SIMはMNPなので、オンデマンド開通センターに電話をして開通手続きをします。手続きは全部自動音声案内で電話番号とSIMの識別番号を入力するだけです。

ただしすぐに開通するわけではありません。開通メールが届くのは約2時間後でした。実際にはメールが届く前に開通するようです。ぼくの場合、手続き後約1時間でSoftbankの回線が使えなくなり圏外の表示になりました。そこでSIMカードを入れ替えて、iPhoneの場合はみおぽんというアプリを使って構成プロファイルをインストールすると、すぐにIIJmioでつながるようになりました。

開通してもすぐに高速回線や割引電話が使えない

クーポンスイッチアプリみおぽん

IIJmioには電話番号の前に0037691をつけると通話料が半額になるみおふぉんダイヤルという仕組みがあるのですが、開通してすぐに使えるわけではありませんでした。もちろん通常のダイヤル発信はできますが、プレフィックスをつけると「お繋ぎできません」とアナウンスされてしまいます。ぼくの場合は、開通手続きから約3時間後にみおふぉんによる発信ができるようになりました。

また、高速回線での接続をIIJmioではクーポンを使うと呼ぶそうですが、このクーポンもすぐに使えるようになりません。それまでは200kbpsの低速通信になります。これが結構時間がかかって、半日ほどかかりました。

またIIJmio クーポンスイッチというIIJmioのクーポンを切り替えるアプリがあるのですが、アプリからすべてのSIMの設定ができるようになったのは、開通から9時間ほどたってからでした。

ということで、開通してもすぐに様々な機能が使えるわけではないので、時間の余裕があるときに開通したほうが良いようです。

速度はそれなり。低速時もまずまず使えそうな感じ。

RBBスピードテスト結果

何回かスピードテストをしましたが、速度は数Mbpsといったところ。下りよりも上りのほうが速度は良いです。Softbankでは数十Mbpsが出ることもあったのでかなり見劣りはしますが、数Mbpsでていれば実用上問題はないと思います。もっとも普段Wi-Fiなど使わず、大きなファイルをやりとりする使い方では物足りないかもしれません。

クーポンオフの状態では速度が200kbpsに制限されます。とはいえ、Twitterなどの文字多めのSNSは、写真とか読み込まなければ普通に使えます。Facebookもそんなにストレスを感じません。Instagramはフィードの取得は早いですが、写真の読み込みに少し時間がかかります。らじるらじるなどのネットラジオは、音声が流れ出せば途切れることはないですが、起動時のチャンネルの取得などにだいぶ時間がかかる印象です。地図アプリ、ポケモンGO、Ingressなどは割りとすぐに表示されましたので、それほど問題なくできそうです。

ただIIJmioでは、低速時に3日間で366MBを超えると極端な速度規制がかかるそうなので、低速がまずまずだからと24時間かけっぱなしみたいなことはやめたほうがいいかもしれません。

でもまあぼくの使い方では、クーポンは常にオンにしていても、嫁さんと共有の10GBを使い切るようなことはまずないので、杞憂というものかもしれません。

これから一年間はお世話になろう

まだ支払いをしてませんし、最初の月はMNP手数料やらなんやらで出費が多くなりますが、だいたい電話代は二人で今までの半額程度になると思います。通話は従量制なので、使用量をみてから、3分とか5分以内でかけ放題のサービスを考えたいと思います。

IIJmioの音声SIMは一年間の縛りがあります。といっても一年経ってしまえば、それ以降は違約金は発生しません。これからどのように通信環境が変わっていくかはわかりませんから、やっぱりそういう方が気が楽ではありますね。まずは一年間お世話になろうと思います。

IIJmioと契約しようかなと思われた方は、下記の紹介コードを申込時に入力すると、データ量が増量になるそうですので、よろしければお使い下さい。

IIJmio申し込みページ
紹介コード 967 9370 1058 067

iPhone7を買いました

iPhone7ゴールド128GB
久しぶりにiPhoneを発売日に手に入れました。

携帯電話の更新月になり、キャリアとの契約もそろそろ見直さなければなりません。一括0円で手に入れたiPhone5sの月月割が終われば、どんと電話代があがってしまいます。

電話もそれほどかけないし、通信も何GBも使わない身としては、今の三大キャリアの指向している、電話かけ放題に通信は大容量で、というのはまったくニーズにあっていません。子どももまだ小学生だし、家族で分け合うほどのこともありません。そろそろ、キャリアからの卒業をしようと思いました。

それにはSIMフリーの電話機が必要です。すっかりアップルのエコシステムに取り込まれてしまっているので、安くて高性能だとわかっていてもAndroidに変えるのをためらってしまいます。ということでSIMフリーのiPhoneを選択せざるを得ません。

実はちょっと前に、今後を考えてiPhoneSE一台をアップルのサイトで買い、5sから移行して使っていました。9月には嫁さんも更新月になるから、そのときにもう一台SEを買って与えようと思っていたのです。

けれどもiPhone7の価格を見て、予想していたよりもちょっと安かったことに心が揺らぎました。これが10万円を超えていたら、おとなしくSEにしていたでしょうが、そうでなかったのです。

気がついたら予約開始時間にPCの前にスタンバイしてポチってしまい、発売日当日に到着したらすぐさまSEから移行していました。空になったSEはちゃっかり嫁さんに渡して移行してあげました。

富士山さんは思春期より

こうして手にしたiPhone7はやっぱり良いです。6が発売されたときに「あんな大画面はiPhoneじゃない」と強がりを言っていましたが、あれは嫉妬でした。やっぱり大きい画面は良いです。さすがに文字を積極的に打とうとは思いませんが、漫画は読もうと思える大きさでした。

水に濡れても平気

防水もあるとのことで、雨の中おかまいなしに使えるのもいいです。最初はおっかなびっくりでしたが、そのうち当たり前のように雨の中や濡れた手で使うようになりました。

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128GBはやっぱり余裕があります。これでようやくFinalFantasy9ができます。しかし128GBというのは、今テキストを打っているMacBook Airと同じ容量です。なんだか複雑な気分です。

なんだかんだいって、再びiPhoneを触っている時間が増えました。画面が見やすくなったからでしょう。

さて、準備は整いましたので、10月に入ったらいよいよ格安SIMに移行しようと思います。

Chromebookを買ってみた。やっぱりニッチかな…。

Chromebook ASUS C300MA
7月から8月にかけて大きなプロジェクトが目白押しで夜も昼もない生活をしていたわけですが、ようやく区切りがついたある日、家にChromebookがやってきました。まあようするに意識朦朧としている間にポチってしまったというアレですな…。

Chromebookというのは、簡単にいえばGoogle製WebブラウザであるChrome「しか」動かないパソコンです。そんなものなんの役に立つのかと言われそうですが、今頃はたいしたもので、ワープロ、表計算、写真の管理…等々、Webブラウザだけである程度のことはできてしまうんですね。そこで作ったデータもパソコンの中ではなく、インターネット上に預けておくわけです。

単機能に特化することで、ハードウェアの性能が低くてもサクサク動作するのが売りだそうで、つまりパソコン自体を安くできる…ということなのですが、Windows機も最近は安く手に入るようになりましたから、Chromebookが一番安いということはなくなりましたね。

ぼくが購入したのはASUSのC300MAという機種で、ASUSのアウトレットショップで22,800円でした。この値段ならパソコンとしては安いといえるのではないでしょうか。

それで実際使ってみたのですが、確かに起動はとても速いです。電源オンからログイン画面を経て1分しないうちにもう普通にネット検索ができています。また、バッテリーがとても持ちます。子供が4時間くらいずっとYoutubeを見て残量が70%以上残っていました。70%残量で、残り時間目安が9時間とか表示されています。すごいです。

ちらしのデザインを作るとか、マクロバリバリのエクセルファイルを扱うとかはできませんが、ちょっとした報告書の作成とか、集計なんかは案外できちゃったりします。オフラインアプリもあって、必ずしもインターネットに繋がっていなくてもいいアプリもあります。

そういうわけで、ぼくは結構満足しているんです。でも、やっぱりこれは万人向けではないかなとも思いました。

ちょっとWebを見たり、メールをチェックしたり、オフィスファイルをいじったりがメインの人は、タブレット端末を選ぶのではないかなと思います。Chromebookと価格が同じくらいとしても、タブレットも起動は速いし、画面はきれいだったりしますもの。

といって、本格的にパソコンを使おうという人にも向かないと思います。Webアプリはやはり機能制限があって、できないことも多いです。最廉価のWindowsマシンよりはフラストレーションがたまらないと思いますが、もう少し予算がつけられるならWindowsのパソコンを素直に買った方がいいのかなとも思います。最近は同じような値段でWindowsタブレットもありますしね。

バッテリーを気にせず、さっと画面を開いて、キーボードで文章を書くようなな人はたぶん大好物だと思いますが、そういう需要はきっと少ないんじゃないかなあと思います。

でも、同じことを二度言いますが、ぼくは、かなり気に入りましたよ。手持ちのパソコンで、Macbook Proはまだまだ現役でとてもいいんだけど、物理的に重たいんですよ…。先頃仕事用のPCから格下げになったLenovo Flex10は軽いんだけど、トロくてストレスたまるんですよ…。C300MAは、家と仕事場と持ち歩いて、ちょっとWeb見たり、文書書いたりするのにいいです。サブマシンとして最高です。

LAMY サファリを買っちゃった

LAMYサファリ スケルトン EF
貧乏暇無しではありますが、課題をほっとクリアしたら、なぜだか万年筆がほしくなりまして、気がついたらLAMYのサファリを手にしていました。

ドイツ製ですが、ペン先はスチール、軸はプラスティックと、万年筆の中ではそんなに高級品の部類ではありません。けれども、今まで真っ黒いエボナイトに金やら銀やら装飾された昔ながらの万年筆ばかり使っていたので、カジュアルなものが一本くらいあってもよかろうと思ったのです。

思い切って透明軸にもしてみました。もっともサファリは他の色もど派手な原色のカラーバリエーションなので、透明軸がかえってシックに見えたりしないでもありません。

また透明軸にするとインクの残量がよくわかるのもいいところです。LAMYのコンバーターは軸が赤く、透けて見えるそれがアクセントになってまたよさげではありませんか。

店頭でいろいろな太さのペン先で書いてみましたが、結局一番細いEFニブにしました。手持ちのペンと比較してみましたが、これでもセーラープロフィットのFと同じか、やや太めになります。ノートに高さ5mm程度の字を書くこともあるのですが、そうなるとLAMYのFでは少し太くて書きにくく感じました。
文字の比較
せっかくカジュアルな万年筆なのだからインクもカジュアルにすればいいのですが、そこは無難にパーカーのブルーブラックインクを入れました。とはいえ、普段よく使うペリカンのブルーブラックよりは明るい青です。

インクもドバドバ出る感じではありませんが、必要な量がしっかり出てくれて、ちょうどよいです。細いペン先ではありますが、カリカリと紙を削るような感じではありません。サラサラともいきませんが、適度な抵抗を感じつつも、インクを紙にのせる万年筆らしさも味わえます。

ダイヤのような形をした金ペンですと柔らかいのもあって、筆のように線を太くしたり細くしたりできるのですが、こういうペン先のかたちをしたスチールペンは、力の入れ具合による線の細い太いがあんまりでません。ある意味万年筆らしくないのですが、これはこれで、思った通りの字になりやすくぼくは好きですね。

作業服なんぞにクラシックな万年筆をさすのはちょっと気が引けますが、サファリになら違和感ありません。インクの残量もよくわかるし、実用品として、普段の記録にどんどん使っていきたいです。

MNPしてiPhone5sを手に入れた

 

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巷間iPhone6の発表に湧いているこの時期ではありますが、このたびドコモからMNPをしてソフトバンクのiPhone5sを使うことになりました。

体調不良のぼくに代わって、飛び回るような毎日を過ごしている嫁さんに、スマートフォンを使わせてあげたいなと思ったのがきっかけです。液晶の欠けたガラケーでPTAのメールのやりとりをしている、今の彼女なら、予定を共有したり、写真を撮ってメモを残したり、きっと便利にスマートフォンを使ってくれるようになるでしょう。

ただ、スマートフォンにすればかなり電話代があがってしまいます。生産性があがるのだから、電話代があがるのもある程度は致し方ないとは思うのですが、それでも少しでも節約したい。

何かいい策はないかと、もう16年からのユーザーであるドコモで相談をしてみたのですが、機種変更というのはこれがもう、お話にならないくらい冷遇されていて、相談するのも無駄なのでした。MNPなら一括0円プラスキャッシュバックなんてあるのに、同じものが単なる機種変更では普通に実質0円。つまり電話代の割引はなし。だいたいからして、新料金プランなんて家族二人くらいでは全然お得にならなくて、最低でも毎月1万数千円もするわけです。これはなかなか厳しい。

折しも知り合いのソフトバンクショップでは、このタイミングでiPhone5sの16GBが一括0円にしてもらえるとか。iPhoneなら今までのアプリ資産も無駄になりません。しかもMNPで2台乗り換えるとキャッシュバック付き。もちろん月々割もあるので毎月の電話代は1台あたり3千円近く割引になります。それならということで、思い切ってMNPすることにしました。

この時期に5sかよ!と言われそうですが、機種本体の値段を考えたらこの選択も十分ありだと思います。自分が歳をとったせいかもしれませんが、あんまり新機種への期待感がないんですよね。もうスマートフォンの機能は必要にして十分ではないでしょうか。

実際、スマホですることといえば、通話やメッセージのやりとりをして、書類をクラウドで共有して、そこそこの写真をとって、SNSに参加したりソーシャルゲームをちょろっとするくらい。その程度の使い方なら、今使っているiPhone5で不満はないですし、その一世代前のiPhone4Sですら使えないことはないと思います。

また、アップルはOSも2世代くらいはアップデートしてくれますから、今5sを手に入れたとしても、むこう2年くらいは引っ張れることでしょう。今後発売される機種が、劇的に電池の保ちがよくなるとか、よほどの魅力がなければこれでいけるかな。

ということで二人同時にiPhone 5sに鞍替えです。だんだん嫁さんもiPhoneの便利さがわかってきたようで、カレンダーで予定が共有できたり、スキャナアプリで書類がきちんと補正されたりするのには感動したようでした。

これでソフトバンクのiPhoneばかり3回線になりました。今まで使ってきたiPhone 5を次はなんとかしないといけません。いずれガラケーにして、安く電話番号を残しておこうと思います。

カーステレオ換装

ケンウッドU393
うちの自家用車である平成19年式スズキアルトは、走行距離9万2千キロを越えてそろそろガタがきています。

ぼくが昨年入院してからメンテナンスに気を使う人もおらず、先日ラジエータから水漏れしてオーバーヒートになったり、オイル切れでエンジン焼きつきの手前まで行ってしまい、いよいよダメかとおもいきや、優秀な自動車修理工場のおかげで復活して、再び乗れるようになりました。

大病をして帰ってきた境遇はどこか自分に重なることもあり、不思議なもので、なんだか急に愛着が湧いてきたりして、これからも乗り続ける決意をこめて、調子の悪かったカーステレオを自力換装してみることにしました。

調子の悪い純正カーステレオ
純正のカーステレオは、今はなきサンヨー製。FMラジオは入るけれども、なぜかAMラジオが聞けなくなって数年。

内装剥がしを使います。
まずは、パネルをはずさなければなりません。調べるとそのまま引っ張るだけだということですが、一応内装剥がしを買ってきました。そのまえに、電装系をかまうときは、バッテリーのマイナス端子を外しておくことが大切なようです。

左隅にひっかけて剥がします。
左下の方に内装剥がしをひっかけて持ち上げると、案外簡単に外すことができました。一か所外れれば、あとは徐々に間を広げていってそのまま引っ張ると全体が外れます。

ハザードスイッチがつながってます。
ただ、ハザードスイッチがコネクターで繋がっているので、ここをはずさなければなりません。長年のホコリで汚いこと…(^_^;)。

パネルがはずれました。
パネルが外れました。こうなると、まあパソコンのハードディスクを入れ替えるようなものです。ダッシュボードについているネジを外して、オーディオユニットを取り出します。
しかし、オーディオケーブルが予想外に短く、結構難儀しました。結局グローブボックスを取り外して、裏から手を回してなんとかコネクタを取り外すことができました。

オーディオコネクタ
これがオーディオコネクタ。純正のユニットには直付でついていました。

ラジオアンテナコネクタ
こちらはアンテナコネクタ。オーソドックスなコネクタのようです。

ケンウッド製オーディオU393
今回取り付けるのはケンウッド製のU393です。もともとそんなにオーディオにこだわっているわけではなく、iPhoneなどがつなげてできるだけ安いものをということで選びました。USB端子がついているので、そこから充電したり音楽を流すことができます。

オーディオハーネス
あとは、このオーディオハーネス。この青いカプラを車から出ているコネクタにつなぎ、AVユニットとケーブル同士を結ぶことで配線を楽にしてくれるものです。これがないととてもじゃないけど、ぼくの力量では配線なんか無理です。

オーディオハーネスをつないだところ
こんな感じでAVユニットのハーネスと接続します。青い方を車と、黒い方をAVユニットにつなぎます。なんかアース線もとらなくてはいけないそうで、近くに開いていた穴に黒いケーブルをボルト締めしてアースをとりました。
それから今までついていたブランケットにAVユニットを入れ替えてつけ、そのままケーブルを接続すればいい…はずなのですが、ハーネス部分はケーブルに余裕があって楽だったのですが、アンテナ線が短いため再び難儀をしました。手を奥の方に差し込んでようやく穴を探り当てた感じです。

換装完了
再びパネルをはめ込んで、換装終了。音が本当に出てくるか、エンジンを掛けるまで心配でしたが、うまく鳴ってくれて安心しました。

まだ操作に慣れていないのか、どうも使いにくいパネルですが、とりあえずiPhoneをつないで音楽も聞けます。FMトランスミッタで飛ばすよりも格段にいい音ですし、Googleマップでのナビゲーションも本物のナビみたいです。AMラジオも聞けるようになりました。

しかしAVユニットにオーディオハーネスをあわせても1万円もしないとは。なんか不思議な気がします。