カテゴリー別アーカイブ: PCやMac関連

日本語入力を鍛えようと思う

先日メインとなるWindows PCを新調しました。今までローエンドのCeleronだったので、第7世代Core i5を積んだPCはさすがに快適です。Windows10もいじりだしてみるとなかなか面白いし、よく考えられています。ストアからインストールするユニバーサルWindowsプラットフォームというアプリは、画面が広ければ複数のアプリを同時展開しておけるので、SNSなどと相性もよいです。

それはともかく、マシンも新しくなったことだし、日本語入力を鍛えようと思います。いつもそう思っているんですが、最近レポートなどを書く機会も増えたので本気を出したいところ。日本語IMEの能力もあがって、少々タイプをミスしても適切な候補を出してくれるし、最初の数文字を打てば、目的の言葉を予測変換でだしてくれたりもしますが、それに甘んじてはいけないのです。

定型句は単語登録しよう

ビジネス文書を作る機会が増え、いつも同じような言葉をタイプしているような気がします。こういう言葉は、さっくり単語登録してしまうに限ると思いました。今まで、何か辞書が汚れるような気がして定型句の登録を避けてきたのですが、そうも言っておられないくらいタイプするのが面倒くさくなりました。

長い名称の組織や、定型句は最初の二文字くらいで候補に出すようにしました。例えば「ごさ」で「ご査収のほど、よろしくお願いいたします。」、「いつ」で「いつもお世話になっております。」という具合です。

わざわざスニペットツールを使うよりも、単語登録をするくらいでぼくの場合十分だということがわかりました。

キーボードショートカットを覚えよう

まあ基本的にはブラインドタッチで画面を見ながら文字を打っているのですが、これが結構ミスをするんです。画面を見ながら打っているので「あっ、一文字消したい!」みたいなことはしょっちゅうあって、そのたびに右上にあるBackSpaceキーなり、Deleteキーなり押すのですが、これが結構遠いので頻繁にあると苦行になります。そういうときに、Ctrl+hとすると一文字消してもどることができます。キーボードショートカットというわけですね。

また、とかくぼくはこまめに文字列を確定をさせるクセみたいなのがあって、そのたびにEnterキーを押すのですが、どうしてもホームポジションを離れて小指を伸ばさねばならず遠いわけです。そんなときはCtrl+mで文字列の確定ができます。最初の文節だけ確定したいときはCtrl+nですね。

キーボードショートカットはこのように便利なのですが、なかなか身につきません。まずはどうしても必要な上記のようなキーから覚えていきたいものです。

キーバインドを変えよう

キーボードショートカットはCtrl+なんとかというパターンが多いわけですが、Ctrlを多用すると多くのキーボードでCtrlキーが左下にあるのが問題になってきます。Macの場合はControlキーがAの左にあるので、ちょっと小指をずらせば良いのですが、Windowsだとそうはいきません。不自然な形に小指を折り曲げて、左下のCtrlキーを押しながら別のキーをタイプすることになります。

そこでキーバインド(キーの割当)を変えてしまおうということになります。キーボードによっては、ハードウエアのスイッチで割当を変えることができるものもありますが、ソフトウエア的にキーバインドを変更することもできます。

Change Keyは、その手のソフトウエアで、随分昔からあるのですが、レジストリを書き換える手伝いをしてくれるだけなので、安心して使うことができます。

このソフトウエアを使って、Aの横にあるCapsLock(これは多くの人にとってそれほど多用することはないでしょう)をCtrlに変えてしまいます。こうすると、Ctrlを押すときは左の小指を隣に移すだけですから、苦痛がだいぶ軽減されます。

辞書を共有しよう

WindowsとMacを使っていることもあり、できれば入力環境は統一したいという思いからGoogle日本語入力を使っています。ところが、辞書の同期が簡単にはできません。インターネットをみればいろいろ細工をすればやってやれないことはないそうですが、標準ではその機能はありません。

そこで、エクスポートとインポートで対応しています。どこかのマシンで単語を登録したら、辞書ファイルをDropboxなどのクラウドにエクスポートしておき、別のマシンでそれをインポートして使うのです。ただ少々面倒くさいことは確かです。ジャストシステムのATOK Passportを使うと同期ができるらしいですが、月額料金が発生するので、今後どうしようか迷っているところです。

あとは慣れるしかないね

考えてみたら、今時長文を書くとなればキーボードを叩くよりほかないわけなので、いかに快適にタイプできるかということをもっと真剣に考えても良かったかもしれません。辞書を徹底的に使いこなし、キーボードショートカットを駆使して、早く快適にタイピングをすることで、効率的に仕事をこなしたいものです。もっとも、そうしたからといって、名文が紡げるわけではないのですけれども。

PCのなくなる世界がくるのかなあ

Appleの発表会のキャプチャ
Appleの製品発表会を久しぶりにライブで見ました。

最近は事前に情報がリークされまくっていて、正式発表でそれが裏付けられるというパターンが多く、日本時間の深夜にライブを見てもあんまり驚きがなかったりします。

今回も4インチのiPhone SE、iPad Proの9.7インチ版というのはほぼ事前のリーク通りでした。唯一事前にあんまりニュースになってなかったのは、Apple Watchのナイロンベルト仕様といったところでしょうかw。

キャリアの携帯電話もなんだか値引きがなくなるような話ですし、ここはiPhone SEをSIMフリーで買って、時期が来たら格安SIMに移行するのもありかなと思ったりします。

さて発表会の中で、AppleがiPad Proをとにかくプッシュしているのが印象的でした。シラー副社長は ”It is the ultimate PC replacement.(PCの置き換えとして最高だ)” とまで言ってましたね。

それを聞いた時即座に「iPadがPCの代わりなんて、それはないだろう」と思いました。ぼくなんざiPad miniを持っているにもかかわらず、やっぱり快適にテキストを打ちたいばかりに先日Macbook Airを買っちゃいましたしね…。ぼくだけでなく、当日の模様を日本語で中継をしていた人たちも同様に「まさかね〜」という反応でした。

ただ、あとでふと思ったのです。ひょっとしたら、Appleは本気で言っているのかもしれないと。

ちょっと昔の記事ですが、こういうページがあります。

村井純教授が語る:インターネットの歴史的名(迷)言集5選 – @IT

当時はそれが当たり前のように思えたことでも、あとになってみると全然的外れであったということは、世の中によくあります。その業界を代表する人さえ、予測を誤るのです。ひょっとしたら、シラー副社長が言うように、タブレットがPCに置き換わる時代が来るのかもしれません。

昨年、最近の若い人たちは、パソコンのスキルが先進国中最低レベルという話がありました。これだけスマートフォンが普及しているのにもかかわらず、です。ひょっとしたら、すでに若い世代ではPCがスマートフォンやタブレットに置き換わっているのかもしれません。

日本の学生のパソコンスキルは、先進国で最低レベル | ビジネス | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

これからデジタルデバイスの世界はどうなっていくのでしょうか。今更ながらMacbook Airを手に入れて喜んでいるぼくなど、昔日の遺物になるのかもしれません。

日記を読み直すのはデジタルデータの方がよさそう

DayOneというMacとiOSで使える日記アプリがありまして、以前はこれで日々の出来事を記録していました。このたびメジャーアップデートするというので、新しいのを買うかどうかはともかく、すべてのデータを取り出しておくことにしました。

このアプリはわりときれいなフォーマットで簡単にPDFに出力してくれるのがいいところ。これまでのデータはA4サイズで512ページになりました。一番使っていたのは3年前の入院時で、手元にあるiPhoneでとにかく記録をつけていたのでした。そのころ書いていたものをあらためて読みなおすと、どのような思いで手術に臨んだのかありありと思い出すことができます。

入院前にはこんなことを書いていました。

2013年3月27日水曜日 20:09
出征前の若者はこんな気持ちだっただろうか。大なり小なり自分の人生に落とし前をつけて戦争へといったのだろう。ぼくはそして必ず負傷して戻ってくるわけだ。
手術後には、身体的、精神的苦痛が、自分の人間性について試みるだろう。その時ぼくは何を感じるだろうか。怒り、嘆き、絶望し、あるいは嫉妬し、ありとあらゆる負の感情が襲ってくるだろう。

このころは、自分の考え方、生き方が手術によって変わってしまうのではないか、本当に苦しい時に自分がどうなるかわからないという不安を感じていました。けれども手術日にはそういう気持ちが失せて、淡々と臨んで行ったようです。手術直前には、泣き言を書いていませんでした。

2013年4月4日木曜日 7:26
朝の採血で起こされるまで寝てた。睡眠時間は十分だ。Macを取り出してインターネットでのリプライに返事を出す。懐かしい人からもメッセージをいただいて感激した。
髭をそり、歯を磨き、身だしなみを少しでも整えていく。あとからシャワーも浴びるつもりだ。
ふと尿意を覚えてトイレに行く。この感覚が今日を限りに永遠に失われるのだと思うと切ない。たかがトイレなのに。今日、切り取られるとも知らず、きちんと生体反応をしている膀胱が健気でもある。

何年も経ってから、自分の書いたものを読み返すと新鮮な感じがします。こうしてすぐに過去にアクセスできるのは、デジタルデータならではのことで、なかなか良いなと思いました。

退院後は、ノートに手書きで日々の記録をとるようになり、だんだんDayOneを使わなくなっておりました。確かにアナログでの記録は、良いものです。手を動かして書くことで思考が整理されていく感覚は、ノートに手書きでなければ感じ得ないものだと思います。

しかし、あとから検索したり参照したりするのに便利なのは、圧倒的にデジタル記録なんですよね。何百ページもあるデータから目的の言葉だったり、日にちだったりにほんの一瞬でたどり着けるのですから。

こうした日々の記録はできるだけ一つにまとめておきたいものです。そうなると、デジタルで記録すべきか、アナログで記録すべきか、はたと迷うのです。手書きは手書きの良さがあり、電子データは電子データで良さがあるんです。どうしたものかなあ。

ちなみにDayOneアプリの販売元はこちら。好きなアプリなんでぼくは購入しましたが、気軽に買えるお値段ではなくなってしまったのが残念です。また、現段階ではiOSとMacとの同期にも難があるように思われます。

Macbook Pro のHDDをSSDに換装するの記 (2)

どのようにデータを引き継ぐか

前回は、SSDを搭載しましたが、このまっさらなMacbook ProにどうやってOS Xをインストールして使えるマシンにしようか考えました。順当な方法としては、TimeMachineからの復元が考えられます。こうすると今までの環境をそっくりそのまま再現できるそうです。けれどもMountain Lionからバージョンアップを繰り返してきただけに、いろいろなゴミファイルなどもそっくり移し替えるのもどうかなと思います。

そこでOS Xをクリーンインストールして、必要なファイルやデータだけを引っ越せばいいのではないかと思いました。移行アシスタントというのがあるそうなので、そこからiPhotoで管理している写真や、iTunesの音楽データだけでも引っ越せるかなと思ったのです。

OS Xのクリーンインストール

OS XのインストールメディアはすでにUSBメモリに作成したので、これを挿してoptionキーを押しながら電源を入れると、OS Xユーティリティの画面が表示されます。

パーティションの作成 まだSSDがまっさらな状態なので、ここにOS Xをインストールできるように、ディスクユーティリティを使ってパーティションを作ります。

ディスクユーティリティを終了して、OS Xのインストールを行います。一回再起動したり、残り1分とか表示が出てから長かったり、ひたすら待ち続けていれば、インストールが終了し、OS X Yosemiteの画面が現れました。

今までは、リンゴマークが出てからログイン画面まで、だいぶまたされていたのですが、今回はほんの10秒ほどで立ち上がってくるのにはびっくりしました。これがSSDというものなのでしょう。しばらく、何回か再起動して感慨にふけっていました。次は必要なデータを引っ張ってこなくてはなりません。

移行アシスタントが止まる?

Macには移行アシスタントというのがあって、必要なデータを引っ越せると聞いていたので、TimeMachineに使っていた外付けのHDDを接続して起動をしてみました。

もっとも必要なデータといっても、文書ファイルなどはほとんどクラウドに預けているので、iTunesの音楽ファイルとiPhotoで管理していた写真が引っ越せればと思っていたのですが、移行アシスタントでは、個別に選択できず、書類とデータという非常にざっくりした分類でした。

これじゃまるまる復元するのとたいしてかわらんなあと思いつつ、実行してみました…が、いつまで経ってもおわりません。プログレスバーは残り数分のところで止まっています。HDDのアクセスランプも光っていないし、Macのキーボードをたたいても反応なし。いわゆるフリーズというやつです。

何回か繰り返すものの、やはり途中でフリーズしてしまいます。強制電源断から再起動すると、途中までコピーしたゴミファイルがどんどん貯まっていく始末です。

原因はわからないのですが、やはりダメージを受けたデータをバックアップしていたのがいけなかったのでしょうか。移行アシスタントによるデータの引越は失敗に終わりました。

結局単なるファイルコピーで移行完了

もともとあったハードディスクをハードディスクスタンドに刺す 結局手持ちのハードディスクスタンドを引っ張り出してきて、Macbookから取り出したHDDをセットし、直接ファイルを取り出すことにしました。こういうハードディスクスタンドは、一台あるといざというとき便利です。といっても、自作が趣味とかじゃないと持ってない人も多いかな…。

ともかくこれで、今まで使っていたファイルがすべて見える状態なので、そこから移動すればいいでしょう。

iTunesに関しては、アプリ側の機能で、ライブラリの追加を選び、接続したHDDのミュージックフォルダを指定すれば、音楽やらiPhoneのアプリやらごっそり移行できました。そのかわりこの方法では、プレイリストなどは再構築しなくてはなりませんでした。まあ、そんなにプレイリスト使わなかったからまあいいか。

optionキーを押しながらiPhotoを起動する iPhotoについては、まず接続したHDDのiPhoto Libraryを、Macのピクチャフォルダにコピーします。それからoptionキーを押しながらiPhotoを起動させるとライブラリの選択画面になるので、先ほどコピーしたライブラリを選択します。

これでデータの移行はほぼ終わったようなものです。やっぱり最後はコピー&ペーストが一番信頼できて速かったというオチでした。ともかく、これで安心してまたこのMacbookが使えるというものです。

アプリは必要にせまられてから少しずつ、インストールして環境を整えていけばいこうと思います。

SSDを搭載して、生まれ変わったMacbook Pro。もうしばらくはメインで使っていけそうです。

Macbook Pro のHDDをSSDに換装するの記(1)

MX100を購入する

悪いことは続くもので、LenovoのノートPCが不安定になって嫁さんが使うPCを先日買い替えたばかりなのに(画面を指で操作する世界が当たり前になるのかなあ | fumiton.nyanta.jp)、昨日書いたMacbookのハードディスクエラー。おまけにファイルサーバーに使っていたDellの古いデスクトップパソコンも電源トラブルで動かなくなりました。ここのところ立て続けにPCのトラブルに見舞われていますが、これも新しいことに挑戦する機会と前向きにとらえたいと思います。

というわけで今回、Macbook Pro (Late 2011)のHDDをSSDに交換してみることにしました。選んだSSDはこれ。 Crucial MX100

Crucial.com – Crucial MX100 SSD information

MX100は、ユーザーレビューによると価格性能比はとてもよいそうです。最初はMac専用のキットになっているTranscendのJetDrive™ 420にしようかなと思っていましたが、値段が少しお高いんですよね。

現在の使用量は200GBちょっとといったところなので、256GBでもよかったかもしれませんが、大は小を兼ねるということで、太っ腹に512GBのものを選びました。

換装はは割と簡単

このMacbookは以前メモリ増設をしたことがあるので、裏蓋を開けるまでは簡単なことです。精密プラスドライバーで裏蓋のネジを外し、裏蓋を外すと、長年のホコリが結構たまっているもので結構汚い感じ。 Macbook Proの裏蓋を外す 左下のハードディスクを交換するわけですが、右側の丸でかこったところがバッテリーからの電源供給口になっているので、念のため外しておいた方が無難です。 ブラケットのネジを取り外す ハードディスクは黒いブラケットで押さえてあるだけなので、プラスドライバーでネジを緩めて、このブラケットを取り去ります。 ハードディスクの取り付けネジを外す コネクタを抜くと、ハードディスクが取り外せます。取り外したハードディスクには取り付けネジがあるので、これを外さねばなりません。ただ、このネジは星形をしているので、トルクスドライバー(T6)で取り外す必要があります。

トルクスドライバーはいろんなサイズが入ったキットが千円くらいでホームセンターに売っています。3.5インチのハードディスクを分解するときなどT8というサイズが必要だったりしますから、一通りサイズはそろえておいてもいいかもしれません。 SSDを納める この取り付けネジを新しいSSDに装着して、ケーブルを装着して元のように納めて、ブラケットをとりつければ完了と言うことになります。

さてOSを入れてデータを移行しようとするわけですが

ハードウエアの改造はこの通り割と簡単です。昔のMacbookは、分解が楽なのでいいですよね。

このあと、このSSDにOSをインストールして、必要なデータを引っ越さねばなりません。Time Machineでデータのバックアップはとってあるし、Macは移行が簡単だという話を聞いていたので、安心していましたが、思わぬ難儀が待っていました。それはまた次の機会に。

Macbook Pro のHDD修復ができずに困った話

どうも調子が悪いMacbook Pro Late 2011

うちの13インチMacbook Proは、3年経った今もまだまだ現役。というか、Core i5を積んだマシンは手持ちのパソコンの中でいまだ最高性能だったりします。けれども、最近なにやら起動に時間がかかったり、アプリの動作中にもたついたりするようになりました。

ディスクの修復を促すメッセージ そこでハードディスクのエラーでもあるかしらんと思って、ディスクユーティリティを開いて、ディスクの検証をやってみたところが、エラー頻発で最後にはディスクを修復してくださいと言われてしまいました。ハードディスクのダメージはノートパソコンの宿命でもありますし、ある程度は仕方ないですが、ともかく手順に従ってディスクの修復を試みることにしました。

OS X ユーティリティが立ち上がらない?!

command+Rを押しながら電源を入れると、OS Xユーティリティの画面が現れるはず…が、出ません。どころか途中で電源が切れてしまいます。次にoptionキーを押しながら電源を入れてみます。起動するOSを選ぶ画面が出てくるので、復旧10.9というリカバリー領域を選んで起動してみます…が、やっぱり途中で電源が落ちます。

そこで、OS X 復元ディスクアシスタントをダウンロードして、USBメモリに復元ディスクを作成。それをつなげて起動することにしました。optionキーを押しながら電源を入れて、USBメモリの復元ディスクを選択して起動すると…やっぱり電源が落ちます。

おそらくハードディスクのリカバリー領域もダメージを受けているのでしょう。壊れたリカバリー領域をUSBメモリにコピーしても立ち上がらないわけです。OS Xユーティリティが立ち上がらなければ、ハードディスクの修復はおろか、再インストールもできないわけで、あわれMacがただの箱になりかねません。ああ、もっと早くにUSBメモリの修復ディスクを作成していれば!

この時点でだいぶ詰んだ感じでしたが、それでもまだ、OS X自体はは立ち上がっているので、解決策はあるはず。次の手段として、最新のOS X Yosemiteのインストールディスクを作って、再インストールをしてみることにしました。

OS X のインストールディスクを作成して、ユーティリティを立ち上げる

OS X Mavericks または Yosemite で起動可能なインストーラを作成する – Apple サポート

インストールディスクの作成方法は、アップルのサポートサイトのほか、「OSXクリーンインストール」などで調べるとインターネット上でサイトがたくさんでてくるので参考にしました。手順としては、

  • 8GB程度のUSBメモリを用意する。
  • ディスクユーティリティでUSBメモリにパーティションを作成する。
  • AppストアからOS X Yosemiteをダウンロードする(結構時間かかる)。
  • ターミナルを立ち上げて、コマンド入力でUSBメモリにインストールディスクを作成する(これも結構待たされる)。
  • USBメモリを使って起動する(これもなかなか…USB2.0だからかな)。

ということになります。インストールディスクの作成には、結構長い時間がかかりました。祈るような思いでUSBメモリから起動してみると…果たしてこれが成功して、無事OS Xユーティリティの画面が出てきました。 立ち上がったOS X ユーティリティ この画面を見たかった。当初はOSを再インストールしようと思っていましたが、この画面上でハードディスクの修復を試みると、特に問題なくエラーを修復できたようです。再起動をかけると、無事OS Xが立ち上がりました。あらためてディスクユーティリティをかけてみましたが異常なし。心なしか、動作も安定しているような気がします。

これでいいやと思いかけましたが、気を取り直してもう一度USBメモリに復元ディスクを作成し、OS Xユーティリティを立ち上げようとしましたが、こちらはまたも失敗します(普通に考えればそりゃそうだ、ですが)。なんだか、このハードディスクを使い続けるのも不安なので、この際、思い切ってSSDに換装してみることにしました。それは次のエントリーで。

復旧メディアの作成よりインストールメディアを持っていたほうが安心

今回の教訓としては、Macを買った、あるいはOSをアップグレードしたらすぐにUSBメモリに復旧ディスクを作成しておくべきだった、ということでしょう。しかし、今回のようにハードディスクのリカバリー領域が壊れていると作成に失敗します。最近のPCはインストールメディアが付属しないことも多いですが、やっぱり、OSがまるごと入った再インストールメディアもあると安心だなあと思います。古い人間かなあ。

画面を指で操作する世界が当たり前になるのかなあ

Lenovo Flex 10 嫁さんが使っているPCの調子がいまひとつなので、壊れる前に新しいPCを買いました。購入したのはLenovoのFlex 10という10型のタッチパネルを搭載したコンパクトノートPCです。CPUはN2830という非力なもので、メモリもオンボード2GBで交換できないというのは残念なところですが、このPCはOffice2013がついてくるのです。値段も実売4万円を切っているので、オフィスソフトを買ったらPCがついてきたようなものです。

とはいえ実際に触ってみると、なかなかいい感じです。キーボードは、ストロークが浅いですが、しっかりした打鍵感で打ちやすく感じました。トラックパッドはいまひとつな感じですが、あえてトラックパッドを使わなくても、タッチパネルで操作ができ、反応も悪くありません。ネット動画なども普通に見られますし、普段事務用ソフトを使う程度なら十分実用的ではないかと思いました。

Windows8ははじめてではないですが、タッチパネル液晶で操作するというのははじめてのことで、キーボードとマウスで操る従来のPCとは、別物のような気がして新鮮に感じました。なるほどモダンUIは、キーボードとマウスでは非常に面倒くさい限りなのですが、画面を直接操作するにはピッタリのインターフェイスです。画面が小さいこともあるのでしょうが、このFlex 10は、ノートPCというよりキーボードとストレージがついたタブレットなのだと思えなくもありません。そうなるとメモリの少なさもCPUの貧弱さもなんとなく許せるように感じられるから不思議です。

しかし、旧来のデスクトップモードで、画面を触って操作するのはなかなかストレスが貯まります。フォントやボタンなどが小さいので、エクスプローラーなどでファイルを指で選択するなどの作業が難しく、やっぱりマウスカーソルを移動したほうがよいようです。今までのソフトウェアを動かさねばならない宿命を背負っているWindowsだから仕方ないのかもしれませんが、統一されない操作感みたいなものが感じられます。

さて今回、子供に新しいPCを触らせたところ、何の説明もしないのに、臆することなく画面に触れていたのに少し驚きました。仕事で使っているPCでは、決して自分で触らず「動画を見せて」と催促するのですが、このPCでは、指で画面をスワイプして、huluのアイコンを見つけると、お気に入りのキャプテン翼の動画まであっさりたどりついたのでした。

物心ついたころからiPhoneなどのデバイスに親しんできた子供にとって、画面を手で触れて操作するのは当たり前なのでしょう。ぼくなどはまだキーボードとマウスがしっくりきますが、これからのPCは画面を直接触って操作するのが標準になっていくのかもしれません。今の子がダイヤル式の電話にピンとこないように「文字が書いてあるボタンを押して、コンピュータを操作していたんだよ」と言っても通じなくなる時代が、やがてくるのかもしれません。

それにしても、やっぱり触ってみないとなかなか気づけないこともあるものです。古い人間にならないように、たまには新しいガジェットを買ってみるものですなあ(と言い訳)。