第1クール第2日カルボプラチン投与

点滴と輸液ポンプ
1日目のジェムザールの副作用は一晩たってもほとんどありませんでした。昨夜の食事も、今朝の食事もあらかたいただいて、2日目はカルボプラチンという薬の投与が行われます。

カルボプラチンはその名前の通り成分にプラチナが入っている抗がん剤です。この薬が、がん細胞と結合することで増殖分裂を阻止し、撃退するそうです。ジェムザールが1クールに3回投与されるのに対し、カルボプラチンは今日1回しか投与されません。それくらい強力な作用、副作用があるということなのでしょう。それでも従来使われてきたシスプラチンよりは、内臓に係る負担も軽いそうです。

10時半から前処置として、昨日も投与されたデカドロンというホルモン剤と、アロキシという薬が混ざったものが投与されました。アロキシは吐き気止めの薬で、長い時間効果があるので、今日だけでなく明日以降に現れるかもしれない嘔吐や食欲不振も抑えることが期待されるそうです。

11時からメインのカルボプラチンがブドウ糖溶液に混ぜられて、投与が始まりました。約500ccを5時間かけて身体の中に入れていきます。看護師さんは1時間に1回、血圧や脈を測りにこられるなどものものしい感じでしたが、血圧も安定して特に変化はありませんでした。16時に点滴が終わりましたが、終わったからといって特に変化があるようにも思えません。少し身体がだるいかなという気もしますが、吐き気もなく、手足のしびれも特に感じず、昨日に引き続きあっけなく終わった感じがしています。

一番困ったことといえば頻尿で、昨日よりも激しく、30分に一回トイレに行き、しかも膀胱容量いっぱいの尿が出るのですから、腎臓がフル回転していたのでしょう。そのたびに輸液ポンプをバッテリーに切り替えて、病室とトイレと汚物処理室を行ったり来たりしていました。カルボプラチンの投与が終わったあとも、ソルデム3Aという補水液は明日の未明まで続けられ、体内の解毒を行うので、トイレもそれなりに通わないといけません。

しかし、めだった急性の副作用がなくスムーズに治療に入ることができたのはよかったと思います。今後、中長期では、骨髄抑制や消化器症状が出てくるとは思いますが、今日の補水液の点滴が終われば、次のジェムザールまで何もない日々を過ごすことになります。冷房の効いた快適な病室でのんびり過ごしていていいのだろうかとも思わないでもありません。

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