今年三度目の入院をする

病棟から北山を望む
梅雨とは思えないほどすっかりと晴れた今日、ぼくは再び病院に入り、最上階にある病棟の、とある病室の一区画で過ごすことになりました。今年に入って三度もの入院となれば、もはや入院時のオリエンテーションもありません。指示された病室に自ら入り、淡々と荷物を取り出して生活環境を整えました。スタッフの皆さんとはひと月ぶりの再会で、誰もが「お久しぶりです」と笑顔で声をかけてくれます。なんとなく嬉しいような、恥ずかしいような複雑な気持ちです。

青い病衣に着替え、バーコードのついた腕輪を付けてもらい、いよいよ囚われの身となりました。今日から予定では約三週間、抗がん剤治療の第一クールのための入院をします。体力も気力もようやく充実してきたところでしたが、この入院で再びそれらを削られることになるのでしょう。いやここは前向きに捉えて、万全の体調で治療に臨むことができたというべきでしょう。

主治医の先生がやってきて、明日からの治療について説明をしてくれました。明日はジェムザールを、明後日はシスプラチンという薬の点滴になります。明後日の薬がかなりキツイらしく、その他の薬剤も含めた点滴が長時間になり、三日間は点滴が外せないようです。副作用はそのあとに出てくるので、残余の薬の点滴は副作用の具合を勘案しながらやっていくということでした。

今回は手術とかじゃなく、点滴だけなので、痛くて動けないということもないでしょう。転移がんがあるとはっきりしているわけでもないし、ともかくクヨクヨすることなく、目の前の課題をクリアしていくだけです。これからどんな体調になっていくのか、はじめてのことなのでわかりませんが、気持ちでめげないように日々過ごしたいと思います。

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