薬で血圧が劇的に下がって思うこと

昨年くらいから高血圧になって、今年に入ってからは血圧を下げるために薬を処方されるようになりました。

処方されたのはアムロジピンという名前です。カルシウム拮抗薬という種類だそうで、動脈の筋肉がカルシウムイオンによって収縮するのを防いで、血管を広げて血圧を下げる作用があるようです。

一日一回の処方でよく効きますよということだったのですが、これがあんまり効いた感じがしなかったのですね。ピーク時で150を超えることもあった血圧が、まあアムロジピンを使って140台になった、くらい。まだまだ高血圧に違いありません。

このままだといよいよ食事管理とかしなくてはいけなくなりそうで、結構こまめに歩いたり、立ち仕事をしたりしたつもりでしたが、やっぱりあんまり下がりませんでした。

そこで先日の診察ではアムロジピンに加えてアジルバという薬が追加されました。これはARB阻害薬というものだそうで、アンギオテンシン2という物質が持つ、血圧を上昇させる働きをブロックする作用があります。

これを飲み始めたところ、あっという間に血圧が下がったのです。上が110とか当たり前のように出るようになったし、下も90を割ることが増えてきました。つまりこのアジルバという薬のお陰で普通の血圧に戻ることができたのです。

なんだかこんなに劇的に効くと、不思議な感覚になります。血圧を下げるのなら、食事制限することも運動することもなしで、副作用がたいしたことなければ、薬飲んどけばいいじゃんということなのかなと。

今回、血圧を下げるという目的のために、薬を飲み、それが達成されました。けれども、それはずっと続けることになります。他にも、ぼくは便秘になることで排尿に支障をきたすようになるので、便秘にならないように酸化マグネシウムを常用しています。逆流性食道炎では、胃酸を抑えるためにランソプラゾールという薬を常用しています。

年を取るなどして体の機能が少しずつ失われていったときに、それを薬の作用で補いながら、体の機能を正常に保っているわけです。なるほど年寄りになると薬が増えるというのは、こういうことかと得心しました。けれども、それは果たしてよいことなのかどうなのか。なんだか複雑なんですよね…。

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