嫁さんが使っているPCの調子がいまひとつなので、壊れる前に新しいPCを買いました。購入したのはLenovoのFlex 10という10型のタッチパネルを搭載したコンパクトノートPCです。CPUはN2830という非力なもので、メモリもオンボード2GBで交換できないというのは残念なところですが、このPCはOffice2013がついてくるのです。値段も実売4万円を切っているので、オフィスソフトを買ったらPCがついてきたようなものです。
とはいえ実際に触ってみると、なかなかいい感じです。キーボードは、ストロークが浅いですが、しっかりした打鍵感で打ちやすく感じました。トラックパッドはいまひとつな感じですが、あえてトラックパッドを使わなくても、タッチパネルで操作ができ、反応も悪くありません。ネット動画なども普通に見られますし、普段事務用ソフトを使う程度なら十分実用的ではないかと思いました。
Windows8ははじめてではないですが、タッチパネル液晶で操作するというのははじめてのことで、キーボードとマウスで操る従来のPCとは、別物のような気がして新鮮に感じました。なるほどモダンUIは、キーボードとマウスでは非常に面倒くさい限りなのですが、画面を直接操作するにはピッタリのインターフェイスです。画面が小さいこともあるのでしょうが、このFlex 10は、ノートPCというよりキーボードとストレージがついたタブレットなのだと思えなくもありません。そうなるとメモリの少なさもCPUの貧弱さもなんとなく許せるように感じられるから不思議です。
しかし、旧来のデスクトップモードで、画面を触って操作するのはなかなかストレスが貯まります。フォントやボタンなどが小さいので、エクスプローラーなどでファイルを指で選択するなどの作業が難しく、やっぱりマウスカーソルを移動したほうがよいようです。今までのソフトウェアを動かさねばならない宿命を背負っているWindowsだから仕方ないのかもしれませんが、統一されない操作感みたいなものが感じられます。
さて今回、子供に新しいPCを触らせたところ、何の説明もしないのに、臆することなく画面に触れていたのに少し驚きました。仕事で使っているPCでは、決して自分で触らず「動画を見せて」と催促するのですが、このPCでは、指で画面をスワイプして、huluのアイコンを見つけると、お気に入りのキャプテン翼の動画まであっさりたどりついたのでした。
物心ついたころからiPhoneなどのデバイスに親しんできた子供にとって、画面を手で触れて操作するのは当たり前なのでしょう。ぼくなどはまだキーボードとマウスがしっくりきますが、これからのPCは画面を直接触って操作するのが標準になっていくのかもしれません。今の子がダイヤル式の電話にピンとこないように「文字が書いてあるボタンを押して、コンピュータを操作していたんだよ」と言っても通じなくなる時代が、やがてくるのかもしれません。
それにしても、やっぱり触ってみないとなかなか気づけないこともあるものです。古い人間にならないように、たまには新しいガジェットを買ってみるものですなあ(と言い訳)。
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