第2クール第13日 骨髄抑制進む

病院に戻って最初の夜は、どうしても気持ちが後ろ向きになりがちです。

深夜に起きだしてトイレを済ませたら、廊下にあるベンチに座って北の方角をしばらく眺めていました。まだ暗い町並み、人通りもない交差点に点滅し続ける信号だけが時間の経過を告げています。もう何度も見てきましたが、もうすぐこの風景も見納めになるかと思うと、なんだかぞっとするものを感じました。本当に退院してもやっていけるだろうかという気持ちが沸き上がってきます。病院が日常になってはいけないと戒めながら、すっかり病に取り込まれてしまっているのかもしれない。しっかりしなければという気持ちだけが上滑りしています。

今朝の血液検査の結果は、白血球は基準値以内でしたが、赤血球はだいぶ下がってきて、ヘモグロビンは8.3gとこの治療を初めて以来最低の値になってしまいました。いろいろな動作がしんどいはずですが、実は前回よりも少し楽に思います。貧血は意外と慣れるもので、大きな動作さえしなければ、まだ大丈夫なようです。血小板は10万を切ってきましたが5万以下でなければ安全圏内。骨髄抑制は確実に進んでいるけれども、白血球と血小板はまだ大丈夫なので、予定通り水曜日に3回目のジェムザールを投与することになりました。

もう最後でもあるので、3回の投与でがくっと値が下がったとしても、血液が回復するのをじっくり待てばいいという判断なのでしょう。今は目の前の治療を全うすることが大切なのかもしれません。今後のことを思い煩うのはもう少し先のことにしようと思います。

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