第2クール第2日 シスプラチン投与

点滴中…
今日はシスプラチンを投与しました。シスプラチンは、前のクールでおこなったカルボプラチンと同様、プラチナが入った薬で、細胞の増殖を阻害する働きがあります。1クールに1度しか投与しない強力な抗がん剤です。カルボプラチンに比べて内臓への負担は大きく、吐き気や耳鳴りといった副作用も強く現れるそうですが、血液状態の悪化は緩やかと聞いています。

午前7時からアクチット輸液の点滴がはじまりました。アクチット輸液は補水液で、体内に水分を入れて薬の排出を促します。前回はソルデム3Aという補水液でしたが、アクチットはマグネシウムやカリウムなどが入っていて腎機能の悪化を防ぐ効果があるそうです。この点滴は500ccのパックを交換しながら夕方まで約2リットルも行うので、まあ尿が近くなること。しかし、ぼくの方も前回より膀胱が鍛えられているので、以前ほどの頻尿にはなりません。

前回も飲んだ吐き気止めのイメンドカプセルを口から飲み、ホルモン剤のデカドロン、吐き気止めのアロキシの点滴も受けて、11時からシスプラチンの点滴を受けました。シスプラチンは500ccの生理食塩水に混ぜて2時間にわたりゆっくり入ってきます。ジェムザールの時は腕が痛くなることがあるのですが、こちらは特別異常を感じることもなく終了しました。

点滴が完了したり、気泡まじりがあったりすると輸液ポンプのアラームが鳴ります。今日のような日は点滴パックを頻繁に交換するので、アラームもまた頻繁に鳴ります。このアラーム音はなかなか耳障りで、ほっとくとずっと鳴っているものですから、自分で操作して止めるようになりました。春以来何度となくこの輸液ポンプがお供だったので、操作はだいたいわかっています。さすがに流量や予定量の修正などはやっちゃいけないでしょうが、アラームを止めるくらいはいいでしょう。看護師さんにも「すっかり使い方を覚えられましたね」などと言われるのですが、輸液ポンプの操作なんぞに詳しくなるくらい長々入院しているのがおかしいわけで、思わず苦笑いをしてしまいます。

まあ輸液ポンプの操作はともかく、何事につけ、経験をしたことは気分的な余裕をもって迎えることができます。次は一週間くらいして、骨髄抑制がどれくらい進むか調べ、また制吐剤を飲んだとはいえ、数日後には食欲不振がやってくることでしょう。それらにどれくらい上手に対処できるかが、次の課題になりますが、いずれも通ってきた道なので十分乗り切れそうな気がしています。

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