外来診察を受ける

退院してはじめての外来診察の日になりました。採血をしてから、血液内科と泌尿器科のはしごになります。

血液内科の先生とは、一番最初の入院からもう17年からの付き合いでもあります。
「昔は、白血病の患者さんががんを発症するなどあまりなかったですからね。これほど長く生きられなかったですから…」と先生は言います。

そうかもしれません。グリベックのおかげで、もはや慢性骨髄性白血病は、ほとんどの方がそれが原因で死ぬ病気ではなくなりました。また、骨髄移植を選んだ患者さんも成功例が増えて10年20年長生きするようになり、白血病患者が他部位へのがんを発症するということも増えてきたとか。特に骨髄移植では、GVHDなどを防ぐために免疫力をある程度まで弱くする必要があるので、よけいにがんリスクが大きいということもあるようです。なかなか皮肉なものだなあと思います。

血液検査では、血小板は22万と通常値まで回復した一方、白血球は3.4、赤血球は3.0と退院時よりも下がってしまったのが気になりました。赤血球の中でも酸素を運ぶヘモグロビンも9.1でなかなか10gを超えてきません。依然として貧血状態が続いています。第2クールは、あまり効果はないかもしれないけれど、グリベックの服用を中止することにし、主治医からも了承を得ました。

続いて泌尿器科に行き、血液検査の具合について尋ねましたが「ちょっと少ないけれど大丈夫でしょう」ということで、予定通り16日から入院をすることになりました。

「第一クールを終わってどうでしたか」と聞かれたので、思っていたよりもずいぶん楽に過ごせたことを言うと「またおんなじようなものです。大丈夫です」と後押しをされました。ぼくもなんとなく乗り切れそうな気もしています。

とはいえ、家に帰ってくるやどっと疲れが出て、居間の硬い床に横になってしばらくうとうとしてしまうくらい、まだ一日中起きていることができません。もうあと二週間のうちに、体力を回復して万全の体調で入院に臨みたいものです。

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